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ポール・トーマス・アンダーソン『Licorice Pizza』に絶賛相次ぐ ─ J・J・エイブラムス、クーパー・ホフマン&アラナ・ハイムの演技の虜に

https://youtu.be/ofnXPwUPENo

『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』(2007)『ファントム・スレッド』(2017)などの鬼才、ポール・トーマス・アンダーソン監督・脚本による待望の新作映画『Licorice Pizza(原題)』が、2021年11月26日に米国にて限定公開され、クリスマスに拡大公開される予定だ。それに先駆けて、アメリカ・ロサンゼルスにて初上映が実施され、『スター・ウォーズ』『スター・トレック』シリーズなどのJ・J・エイブラムスらが、Twitterにて絶賛の感想を投稿している。

『ファントム・スレッド』以来の監督最新作となる本作は、1973年、アメリカ・ロサンゼルスのサンフェルナンド・バレーを舞台にした青春物語。公式発表によると、ゲイリー・ヴァレンタイン(クーパー・ホフマン)とアラナ・ケイン(アラナ・ハイム)がサンフェルナンド・バレーで成長し、走り回り、恋に落ちる姿が描かれるとのことだ。

ふたりの甘酸っぱくも危険な初恋を描く本作で主演のひとりを務めるクーパーは、『ザ・マスター』(2010)などのフィリップ・シーモア・ホフマンの息子であり、本作が長編映画への初出演作となる。フィリップは、アンダーソン作品の常連者で、2014年に46歳という若さで他界した。その息子が本作の主演のひとりに抜擢されたのだから、ファンはエモーショナルな気持ちになることだろう。そしてアラナ・ケイン役は、ポップ・ロックバンド「ハイム」のメンバーであるアラナが演じており、クーパーと同じく本作が長編映画初出演となる。

主演に新人・若手俳優が起用された本作だが、そんな俳優ふたりの新鮮な演技に、J・J・エイブラムスは大変魅了されたようで、「信じられないほどの素晴らしいデビュー・パフォーマンス」とコメント。テレビタレントのベン・マンキウィッツは、「映画界は、『Licorice Pizza』のアラナ・ハイムの圧倒的な魅力、好感度、そして人間性に備える必要があるでしょう」と絶賛している

クーパーとアラナの演技を観て関心させられたのは、このふたりだけではない。アンダーソン監督の常連者で本作にも出演する俳優、ジョン・C・ライリーだ。Interview Magazineにて以下のようにふたりの演技を絶賛している。

「(クーパーとアラナによる)はじめてのスクリーンテストをポールから送られてきたとき、“このままふたりを自由な気持ちにさせておくことが出来たら、君は素晴らしい映画を作ることが出来るでしょう”と伝えました。“彼女から目が離せない”という言葉を知っていますか?僕は暖炉や赤ん坊を見ているときに、その感覚を味わったことがありますが、大人に対して感じたことはほとんどありません。撮影現場を訪れたとき、撮影の合間でさえも、モニターに釘付けになっていました。ポールに向かって、“アラナに魅了されて仕方がない”と話したら、“でしょう?”という表情を浮かべてこちらを見てきましたよ。」

主演俳優への絶賛が止まらないライリーは、「そんな気持ちにさせてくれる俳優は、ほかにはホアキン・フェニックスしかいない」と続けた。数多くの名優と共演を果たしてきたライリーだからこそ、この言葉への説得力や重みが増すと言えるだろう。

『スキップ・トレース』(2016)のライターであるベンデビッド・グラビンスキー、『恐怖のセンセイ』(2019)でメガホンをとったライリー・スターンズ、ふたりもまた本作を一足先に鑑賞しており、グラビンスキーは「これは完璧だ」、スターンズは「完全なる魔法で、予想外の連続だ。凄い」とそれぞれが称賛の言葉を送っている。

ちなみにアンダーソン監督が、1970年代を背景とした作品を手掛けるのは、『ブギーナイツ』(1997)『インヒアレント・ヴァイス』(2014)に続いて3作目で、サンフェルナンド・バレーを舞台にするのは、『ブギーナイツ』(1997)『マグノリア』(1999)『パンチドランク・ラブ』(2002)に続いて4作目だ。

共演者には、ブラッドリー・クーパーやショーン・ペン、ベニー・サフディらが名を連ねている。Deadlineによると、レオナルド・ディカプリオの父、ジョージ・ディカプリオがカメオ出演しているとのこと。音楽は、ポール・トーマス・アンダーソン監督作の多くを手掛けている、レディオ・ヘッドのジョニー・グリーンウッドが担当した。

映画『Licorice Pizza(原題)』は、2021年11月26日に米国公開。

予告編はこちらから

Source: Interview Magazine , The Playlist

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。

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