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『バズ・ライトイヤー』はなぜ映画館にこだわるのか? ─ 「90分間、我を忘れて」、監督ら熱弁

バズ・ライトイヤー
©2022 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

ディズニー&ピクサーの劇場復活作として期待されている映画『バズ・ライトイヤー』。ピクサー・アニメーション・スタジオ作品が大スクリーンで上映されたのは、2020年公開の『2分の1の魔法』が最後だ。このたび、プロデューサーのゲイリン・サスマンとアンガス・マクレーン監督が/Filmとの取材にて、『バズ・ライトイヤー』が劇場で公開されることの重要性を語っている。

『バズ・ライトイヤー』のアメリカ公開は2022年617日。日本では約2週間後の71日に上陸する予定だ。コロナ禍以降、ディズニー&ピクサーの新作はディズニープラスDisney+)での配信公開が続いていることもあり、本作にはピクサーの劇場復活作として大きな期待が寄せられている。プロデューサーのサスマンは、劇場映画として製作したという本作について、「皆さんには、(映画館から出てきた時に)うわ、すっごく楽しかったと言ってもらえたら、それだけで満足です」と語る。「90分間、我を忘れてほしい。それだけです。行って、没入してほしいんです」。

ディズニーの『ファインディング・ドリー』(2016)で共同監督を務めたマクレーン監督も、劇場公開にかける思いは強い。「大体はコロナのせいで世界中の映画館は、僕たちが(製作を)始めた時からは様変わりしています」と語るマクレーン監督は、「人々を元気づけ、映画館を支える為に、どんなに小さなことでもやってみることが、僕にとっては重要でした」と熱弁。可能な限りの没入体験を提供すべく、マクレーン監督はじめ制作陣は、早くからIMAXでの上映も念頭に置いたという。

「IMAXについては、早い段階から“これはできないか?”と考えていたことでした。そうなったら最高だと。繰り返し言いますが、素晴らしい出発点になるし、IMAXがあったら最高だと思ったんです。だから(ピクサー社長)ジム・モリスに持ちかけたんです。」

 モリス社長の快諾を得たマクレーン監督は、さっそくIMAX上映実現の為の作業に着手した。監督いわく、『バズ・ライトイヤー』の撮影では「アスペクト比1.43:1のバーチャルIMAXカメラ」が新たに開発されたという。そのおかげで製作はスムーズに進んだといい、監督は「IMAX用に撮って、そのままスタンダードの2.43:1のアスペクト比にトリミングすることが同時にできるようになりました」と製作時を振り返っている。

ピクサー作品の劇場復活は長らく待ち望まれていたこと。当初は劇場上映が予定されていた『ソウルフル・ワールド』(2020)や『あの夏のルカ』(2021)『私ときどきレッサーパンダ』(2022)を配信に切り替えたディズニーの決断に、ピクサー社内のクリエイター陣が不満を募らせていると伝えられた報道は記憶に新しい。その意味でも、『バズ・ライトイヤー』がビッグスクリーンで上映されることの意義は大きいと言える。

ディズニー&ピクサー最新作『バズ・ライトイヤー』は、2022年7月1日(金) 全国ロードショー。

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Source:./FIlm(1,2

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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