トム・ハンクス、リンカーン大統領演じる ─ 実写とストップモーション融合、11歳の息子の死を描く

俳優のトム・ハンクスが、ジョージ・ソーンダーズのベストセラー小説『Lincoln in the Bardo(リンカーン・イン・ザ・バルドー)』を原作とする映画で、アブラハム・リンカーンを演じることが明らかになった。米Deadlineが報じている。
本作は、米国の第16代大統領アブラハム・リンカーンを描いた作品としては異例のアプローチを取る。原作は2017年に発表され、全米で高い評価を受けたソーンダーズの同名小説。政治的な業績や戦時指導者としての側面ではなく、愛する息子の死をめぐる父の姿、悲しみに直面した際の愛や共感、人間の能力といったテーマが探求される。
映画版『Lincoln in the Bardo』では、リンカーンが11歳でこの世を去った息子ウィリー・リンカーンの死を悼む姿が描かれる。原題の「バルドー」とは、チベット仏教の死後の中有を指す概念で、映画ではその象徴的な空間を舞台に、歴史上の人物と架空の存在が入り混じる幻想的な物語が展開されるという。
演出は、ストップモーションアニメーションと実写を組み合わせた独特の手法で進められる予定で、歴史的事実とフィクショナルな要素を同時に描写するという実験的な試みがなされるという。ハンクス自身も企画にプロデューサーとして深く関与し、彼の制作会社Playtoneの名義でゲイリー・ゴーツマンらと共に製作に携わる。
トム・ハンクスにとって、アブラハム・リンカーン役はキャリア初の米国大統領役である。これまでもハンクスは、旅客機不時着事故から乗客全員を無事に生還させた機長を描いた『ハドソン川の奇跡』(2016)や、ウォルト・ディズニーを演じた『ウォルト・ディズニーの約束』(2013)など、実在人物を演じる作品で高い評価を受けてきたが、大統領という象徴的存在をどのように肉付けし、人物像を表現するかに注目が集まる。
本作は、従来のリンカーン像が持つ「偉大な指導者」というイメージを越え、父としての苦悩や人間的な弱さに光を当てる点で、歴史映画の枠組みを拡張する挑戦と言えるだろう。プロデューサーと監督を務めるのは、アニメ作品『アナラシサ』(2015)でオスカーにノミネートされたデューク・ジョンソン。
撮影はロンドンを中心に行われる予定で、公開時期についての具体的な発表はまだない。単なる歴史ドラマではなく、普遍的な人間ドラマとして期待できそう。ハンクスが演じるリンカーンを通じて、観客は偉大な指導者の内面にふれる新たな体験を味わうことになるだろう。
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