『リトル・マーメイド』実写版の現代アップデート、アニメ版アリエル役声優が支持 ─ 「今は2023年、私たちは成長しなければ」

不朽の名作アニメを新たに蘇らせるディズニーの実写版映画『リトル・マーメイド』は、現代の風潮に合わせて、ストーリーや挿入曲の歌詞が一部変更となっている。そのアップデートについて、1989年製作のオリジナル版でアリエルの声を担当したジョディ・ベンソンが見解を語った。
実写版のプレミア・イベントにて、米Entertainment Weeklyの取材に応じたベンソンは「(オリジナル版の)収録を始めたのは86年ですからね」と前置きし、「今は2023年です。私たちは成長し、学び、周囲に気を配らなければなりません」と述べた。
「人間として成長すること、そして現在、何が重要で何がそれほど重要でないのかを意識する必要があります。物事は変化しますし、それを事実として認めなければならないでしょう。ロブ(・マーシャル監督)と(製作の)ジョン(・デルーカ)は、オリジナル映画に敬意を払いながら素晴らしい仕事をしたと思います。
私たちは成長していかなければいけません。自分たちがいる場所や周りで起こっていることに、絶えず関連性を持ち続けることが大切です。常に注意を払わなければいけませんから、調整と微調整は必須だったのです。それは美しい形で行われていますし、すごくワクワクしています。」
主人公アリエルに黒人シンガーのハリー・ベイリーを起用した実写版では、平等性や多様性を重視したキャスティングも時代の変化を大きく反映している。ベンソンは、新時代のアリエルを演じるベイリーの演技にも目を奪われたとのこと。何度もベイリーと彼女の母親の元を訪れたと明かし、「彼女のことを心から誇りに思っています」とも語った。
以前、ベイリーは現代的なアリエルの描かれ方について「彼女自身と彼女の目的、彼女の自由、彼女の人生、そして彼女が望むものに焦点が当てられているんです」と説明していた。また「キス・ザ・ガール(Kiss the Girl)」や「哀れな人々(Poor Unfortunate Souls)」などの楽曲では、現代の風潮に沿わないと判断された歌詞の一部が変更されている。
映画『リトル・マーメイド』は2023年6月9日(金)日本公開。
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Source: Entertainment Weekly