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『ラストナイト・イン・ソーホー』タイトルはタランティーノから影響されていた ─ エドガー・ライト監督「怒られるのではないかと心配だった」

ラストナイト・イン・ソーホー
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ショーン・オブ・ザ・デッド』(2004)『ベイビー・ドライバー』(2017)などのエドガー・ライト監督が新境地を切り開いた最新作、『ラストナイト・イン・ソーホー』がついに日本公開を迎えた。どうやら本作のタイトルは、クエンティン・タランティーノ監督との何気ない会話から着想を得ていたようだ。

1960年代に愛を込めて製作された本作の舞台となるのは、イギリス・ロンドンの中心部にある、かつては歓楽街だったソーホー。異なる時代に存在するふたりの若い女性が、ある恐ろしい出来事によって、それぞれが抱く夢と恐怖が重なっていく。タイトルの“ソーホー”は本作の舞台というわけだが、“ラストナイト”は恐ろしい物語の行方を示唆する言葉ということだろうか。様々な意味が存在するに違いないが、もともとの着想元はある曲名にあるのだという。

Total Filmのインタビューにてライト監督は、『ラストナイト・イン・ソーホー』という題名に至るまでの経緯を振り返っていた。「『デス・プルーフ in グラインドハウス』では、『Hold Tight』というデイヴ・ディー・グループの曲が使われています。クエンティンとそのバンドと曲について話していたら、“『Last Night in Soho』を聴いたことはあるか?”と聞かれたんです。それを僕に聴かせてくれて、“いまだ作られていない映画の題名として最高の曲名だ”と紹介してましたよ」。

それからライト監督は、“ソーホー”というタイトルのミュージック・プレイリストを作成し、1960年代の曲を大量に収集していくようになったのだという。もっともこの時点ではまだ、デイヴ・ディー・グループの曲名を映画の題名に使用することまでは考えていなかったようだ。

「『Red Light Area』と長い間は名付けられていましたが、キリアン・マーフィーが出演している作品で、『レッド・ライト』という映画がすでにあったんです。そして今度は、“『The Night Has a Thousand Eyes』にしよう”となったのですが、IMDbを確認したところ、『The Night Has a Thousand Eyes(邦題:夜は千の眼を持つ)』という映画がすでに存在していました。やられたという感じでしたよ。」

タイトルがことごとく別の映画で使用されており、ライト監督が悩んだ末にたどり着いたのが、かつてタランティーノに教えてもらい、「聴いて素晴らしいと思った曲」というわけだ。もっともライト監督は、タイトルについてタランティーノに報告する前に、メディアに取り上げられてしまい、アイデアを盗んだと怒られるのではないかと心配だったという。

もちろんタランティーノはライト監督に怒ることはなく、“この映画を撮れるのは君だけだ”と言ってくれたそうだ。ライト監督はそれに対して、“エンドクレジットで感謝を捧げる”ことを約束したとのだという。実のところタランティーノもまた、アリソン・アンダース監督から同曲について教えてもらった立場のようで、最終的に本作のエンドクレジットには、タランティーノとあわせてアンダースの名前も登場することになったのである。

『ラストナイト・イン・ソーホー』は公開中。

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Source: Screen Rant

Writer

Minami
Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。

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