「ロキ」単独ドラマ、「セックス・エデュケーション」気鋭監督が全話手がける ─ トム・ヒドルストン「旅はまだ始まったばかり」

『マイティ・ソー』シリーズに登場した雷神ソーの弟ロキを主人公とする、トム・ヒドルストン主演ドラマ「ロキ(原題:Loki)」の監督が正式に決定した。2019年8月23日(米国時間)、ディズニーの大型イベント「D23 Expo 2019」にてマーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長が明かした。
全6話構成となる「ロキ」で全エピソードの監督を務めるのは、Netflixの人気ドラマ「セックス・エデュケーション」(2019-)でシーズン後半の監督を担当したケイト・ヘロン。卓越した演出力が高く評価され、“ポスト黙示録コメディ”の注目作「デイブレイク(原題:Daybreak)」でもエピソード監督に起用された注目のクリエイターだ。製作総指揮・脚本を務める、アニメ「リック・アンド・モーティ」(2013-)のマイケル・ウォルドロンとの化学反応に期待しよう。
このたびマーベル・スタジオは、「ロキ」が『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)以降を舞台とすること、ロキが「人類史のあちこちに突如出没しては歴史的事件に思わぬ影響を与えていく」ストーリーであることを正式に認めている。これまでにも米国メディアで報じられ、関係者が示唆してきた内容だが、スタジオによって明言されるのは今回が初めてだ。いささか厄介なのは、『エンドゲーム』以降の内容ということは、それすなわち『アベンジャーズ』(2012)以降ということでもあり……。
ロキ役のトム・ヒドルストンは、これまで本作について「かつて見たことのない形でロキをお見せする」作品であること、またロキが「見たことも聞いたこともないような恐ろしい敵に出会う」ことを明かしていた。今回、D23 Expoのステージにトム本人は登場しなかったが、ビデオレターで観客の前に登場。「みなさんと僕の旅はまだ終わっていません。むしろ、まだ始まったばかりですよ」とのコメントを寄せている。
ドラマ「ロキ(原題:Loki)」は、ディズニーの映像配信サービス「Disney+」で2021年春に米国配信予定。撮影は2020年初頭にも開始される見込みだ。