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「ロキ」第1話、『アイアンマン』へのオマージュが存在していた ─『The Last of Us』「ウォレスとグルミット」にも

ロキ
(C)2021 Marvel

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)によるドラマ「ロキ」第1話の配信初日の米国視聴世帯数は、「ワンダヴィジョン」(2021)「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」(2021)を超えるほどだった。そんな大人気の第1話では、アイアンマン』(2008)、ゲーム『The Last of Us』、アニメ「ウォレスとグルミット」へのオマージュが捧げられていたようだ。

『ロキ』の第1話の冒頭では、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)にてロキがテッセラクトを入手した後、逃亡先の砂漠で不時着する姿が捉えられている。これは、『アイアンマン』にて「マーク1」が空中で壊れてしまい、トニー・スタークが砂漠に墜落する場面に捧げられたオマージュだ。監督を務めたケイト・ヘロンによると、MCUの原点である『アイアンマン』だからこそ、本作にて再現することを望んだのだという。「ロキの新たな旅立ちを表現したかったから」。

一方、『The Last of Us』については、ゲーム内に登場した場面を再現したものではない。それは神聖時系列を監視する機関「TVA」にて、ロキがメビウスから今後の出来事について説明を受ける場面にある。このシーンでは、『The Last of Us』エリー役の声優を担当し、『アベンジャーズ』にもキャスティングされていたアシュレイ・ジョンソンが一瞬だが確かに映し出されているのだ。『アベンジャーズ』ではニューヨーク決戦で逃げ惑う一般人という小さい役どころにもかかわらず、あえてそんなジョンソンが映っている場面を選択したのは、『The Last of Us』が監督にとってのお気に入りの作品だからだという。「彼女が登場する素晴らしい瞬間を入れずにはいられませんでした」。

そしてヘロン監督は、アニメ「ウォレスとグルミット」へのオマージュが存在していたことも明かしている。一体どこに捧げられていたのか、想像もつかないかもしれないが、それはロキがおなじみのコスチュームを剥がれて裸になった直後、床下に落下しながら囚人服への早着替えをさせられる場面にある。これは「ウォレスとグルミット」にて、ウォレスが部屋から落ちて、そのままズボンを履くという場面からの影響だ。今後のエピソードでも、さまざまなオマージュやイースターエッグに期待したい。

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。