【ネタバレ】「ロキ」シーズン2最終話、あのセリフは『マイティ・ソー』と全く同じ ─ トム・ヒドルストンがアドリブで提案していた

この記事には、「ロキ」シーズン2最終話『大いなる目的』のネタバレが含まれています。

「ロキ」と『マイティ・ソー』で登場する「For you, for all of us」
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)「ロキ」シーズン2最終話『大いなる目的』では、TVAの崩壊を防ぐために過去、現在、未来を飛び回っていたロキが究極の決断を下した。時間織り機をあえて壊し、自身が“在り続ける者”の役目を果たすことで、世界を安定をさせようと考えたのだ。ロキは織り機の破壊前、シルヴィとメビウスに対し、「もう分かってる。どんな神になるべきなのか。お前たちのために。我々のために」と伝え、織り機につながる通路へ出たのだった。
「お前たちのために。我々のために(For you, for all of us)」というセリフ、実は映画『マイティ・ソー』(2011)にも登場している。アスガルドの王位奪取に失敗したロキは、一騎討ちしていたソーと共に半壊したビフレストから落ちそうになったところを父のオーディンに救われる。父に「もう少しでした。敵を倒せたはず。父親と、そして皆のために(For you, for all of us)」と必死に訴えるロキだが、「それは違う」と諭されてしまう。ロキは父の救いの手を自ら離し、宇宙の彼方へと消えていった。

最終話の監督を務めたジャスティン・ベンソンは、米Comicbook.comで撮影当時を振り返り、ロキがシルヴィとメビウスに伝えた最後の言葉がトム・ヒドルストンによるアドリブだったことを明かしている。
「あのセリフは、(撮影)当日に取り入れたものです。当初は、『マイティ・ソー』を呼び起こすものは含まれていませんでした。物語の最後のセリフだと分かっていたので、何度もテイクを重ねていたら、トムが“一番最初を回収したらどうだろう?”とおっしゃって。そうすることに決めてワンテイクだけ撮りましたが、“これだ”って感じでした。」
先日米トーク番組に出演したヒドルストンは、シーズン2最終話を「シーズン1と2の完結、そして6作の映画、12個のエピソード、僕の14年の(MCU)人生の集大成でもある」と語っていた。「傲慢で、自分を特別だと思っていて、つけあがっている」初期のロキが、ドラマ「ロキ」で「目的を再び見つけていく」のだと。
『マイティ・ソー』から「ロキ」まで、波瀾万丈の人生を辿ったロキは、ベンソンの言葉を借りれば「ただの敵対者というだけでなく、人間らしさをゆっくりと得ていった」。まさにロキの成長を物語った「お前たちのために。我々のために」というセリフは、ロキを一番理解するヒドルストンだからこそ生み出し得たものだったのだろう。
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Source:Comicbook.com