マーベル「ロキ」、おなじみキャラクターの「マルチバース版」登場か ─ ケヴィン・ファイギ社長が示唆

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のドラマシリーズ「ロキ」には、おなじみのキャラクターの“別バージョン”が登場するかもしれない? マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長が、シリーズに秘められた“マルチバース”の可能性を語った。
この記事には、映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』のネタバレが含まれています。

「ロキ」で描かれるのは、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)の後、四次元キューブを手にして逃亡したロキの物語。同作で描かれたように、過去に戻って歴史を変えると、新しい時間軸が発生してしまう(=マルチバース)。ロキは“世界の時間”を監視する組織・TVA(Time Variance Authority)に囚われ、自分が改変した現実を元に戻し、“世界の時間”を修復しなければならないのだ。
米Entertainment Weeklyにて、ファイギ社長は「マルチバースや時間を扱うことの楽しみは、キャラクターたちの別バージョンを、特に今回のタイトルロールの別バージョンを見せられること」と語った。本作の“タイトルロール”であるロキは、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)の冒頭でサノスに殺されたロキとは別の歴史を歩んでいるロキであり、MCUファンが親しんできたキャラクターとは厳密には別人となる。予告編でも、“ロキの別物(バリアント)”という言葉を聞くことができるのだ。
しかし気になるのは、ファイギ社長が「キャラクター“たち”」という言葉を使っていることである。現時点で本作には、ロキ役のトム・ヒドルストンを除いて、MCU作品の出演者が復帰するというアナウンスはなされていない。しかし、ロキが分岐した時間軸を旅するのであれば、そこにはロキと同じように“別物”のキャラクターが存在してもおかしくないのだ。シリーズの開始後、思わぬサプライズ・キャストが登場する可能性もある。
一方、マーベル・スタジオは「ロキ」に続いて、文字通りマルチバースを掘り下げていくアニメシリーズ「ホワット・イフ…?(原題)」を配信予定。いずれにせよ、本作がMCUのマルチバースを開拓する上で重要な役割を担うことは間違いなさそうだ。
ところでファイギ社長は、ロキが今後のMCU作品に登場するかどうかは明言していない。“マルチバース”という点でいえば『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス(原題)』が、シリーズとの関連性でいえば『マイティ・ソー/ラブ&サンダー(原題)』が再登場には有力だが、すべては「ロキ」のストーリー次第だろう。
ディズニープラス オリジナルドラマシリーズ「ロキ」は2021年6月9日(水)16時より日米同時配信。
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Source: Entertainment Weekly