「ロキ」TVA、マーベル「全ストーリーの橋渡し役になれるかも」と製作者、対征服者カーンの鍵となれるか

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)ドラマ「ロキ」シーズン1では、TVA(時間変異取締局)と呼ばれる組織がマルチバース間の争いを防ぐべく、全時間軸を一本化した神聖時間軸を管理していたことが判明した。異常事態、つまり分岐イベントが生じれば直ちに修正に出動するTVAは、今やMCUにおいて重要な存在だ。
それならば「ロキ」にかかわらず、TVAが他のMCU作品でフィーチャーされることもあり得ないだろうか。米Varietyでは、この問いについて「ロキ」で製作総指揮を務めるケヴィン・R・ライトが言及し、「ぜひ見てみたいです」と語っている。
「私は『ロキ』にかれこれ5年間もかかりきりでした。この作品が完結する頃には、製作に携わったフィルムメーカーたちは同じことを話しているでしょう。TVAが、全ストーリーを繋ぐエキサイティングな橋渡し役になれるかもしれない、と。私たちはまだ、その断片しか見ていません。メビウスやハンターB-15、レンスレイヤーがいる小さな部署を特定的に扱っているだけです。でも、この場所は無限です。」

今後のMCUでは征服者カーンがラスボスとされており、2026年には『アベンジャーズ:ザ・カーン・ダイナスティ(原題)』で壮大な戦いが到来することが見込まれている。カーンは時空間を超えて世界制服を企むヴィラン。同じくどの時代にも駆けつけられるTVAこそ、対カーンへの鍵を握る存在とも言えそうだ。
ライトも、「語られるべき物語がまだあるというのは、ワクワクすることです」と、TVAのポテンシャルを強調。「私たちは砂場の隅っこを掘り、クールなものを作ってきました。他の人もぜひ参加して遊んでもらいたいです」と続けている。
『アントマン&ワスプ:クアントマニア』(2023)で本格登場した征服者カーンは、アントマン/スコット・ラングたちに敗北して姿を消した。しかし別のユニバースには、まだ無数のカーン変異体が存在する。まずは、カーンの変異体ヴィクター・タイムリーが登場するMCU最新作「ロキ」シーズン2の展開を注視するほかない。
Source:Variety