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『アントマン』スコット・ラングの自伝本、本当に出版される

Look Out For The Little Guy

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のアントマン/スコット・ラングによる自伝本『Look Out for the Little Guy(原題)』が2023年9月5日に米刊行されることが明らかになった。キャラクターが執筆した設定の自伝本が実際に販売されるという、ユニークな試みだ。

スコット・ラングが自伝本を書いたという設定は、新作映画『アントマン&ワスプ:クワントマニア』の概要でも伝えられていた。スコットは『アベンジャーズ/エンドゲーム』の後、自身の半生やアベンジャーズとサノスとの戦いについてを回顧録に綴り、人気者になっているという。

書籍タイトル『Look Out for the Little Guy』は、日本語にすれば「小さな男にご用心」といったところだ。同役を演じるポール・ラッドはこの書籍を紹介する動画で、「スコットには、さまざまな顔があります。前科持ち、父親、アベンジャー、そして、ベストセラー作家でもあります」と語っている。「もともと映画の中の小道具だったものが、本物の本になって書店で購入できるようになりました。メタ的でしょ?」

ラッドは「ほぼ間違いなく僕が書いたものではありません」としながら、同書はアントマンやスコット・ラングの人物像に迫る内容だと説明している。「読むと人生が変わるよ!」と豪語したが、撮影に立ち会ったスタッフからNGが出た様子で、「読むと人生が変わる“かも”よ!」と訂正。映像の最後には、「※この本を読んで人生が変わるという保証はございません」とのお断りテロップが表示される。

米ディズニーの書籍を扱う公式サイトでは、本書について次のように紹介されている。

「『Look Out for the Little Guy』では、スコット・ラングが自身の苦労と勝利を赤裸々に語っています。服役のこと、バツイチの父になることから、アントマンとなってアベンジャーズに加わることまで。勝利も敗北も、壮大な戦いの物語の数々や、アベンジャーズとサノスの間に起こったことの真相、アリのサイズまで小さくなることの気持ち、ヒーローと父親の両立の難しさなどを、スーパーヒーローとなったこの男がついに語ります。

大小さまざまの多くの冒険を経て、スコットは数え切れないほどの素晴らしい経験から得た知恵を、この本物のアベンジャーズの初の回顧録にまとめました。彼の素晴らしい冒険の忘れがたい詳細を知れば、きっとお分かりになることでしょう……小さな男に用心せよと。

“ヒーローの裏にいる男、そして私が友と呼ぶヒーローを紹介します。”
──ブルース・バナー、アベンジャーズ」

Amazonでは商品ページも登場。著者名はきちんとScott Langとなっている。全256ページ。本記事時点で、ハードカバー3,848円だ。

本書はアベンジャーズのメンバーの中でもとりわけユーモア担当で、平凡な一般人出身であるスコットの視点から、マーベル世界を等身大で見つめる内容になっていることだろう。新作映画『アントマン&ワスプ:クアントマニア』や、今後のMCUでの展開を示唆する描写も含まれているかもしれない。

ちなみに人気シリーズのキャラクターが執筆したという設定の書籍としては、『スター・トレック』シリーズが好例だ。ジャン=リュック・ピカード、ジェームズ・T・カーク、キャスリン・ジェインウェイといった人気キャラクターの『自叙伝』がそれぞれ登場しており、邦訳版も発売されている。スコット・ラングの自伝本ももし邦訳されれば、ファン必携の書となりそうだ。

Source:books.disney.com

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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