ドラマ版「ロード・オブ・ザ・リング」ガラドリエル役に『クロール ―凶暴領域―』新鋭女優が決定 ─ 映画版はケイト・ブランシェット

J・R・R・トールキン著『指輪物語』を原作とする、ドラマ版「ロード・オブ・ザ・リング(原題:Lord of the Rings)」に、“最も高貴なエルフ”のガラドリエル役として、『クロール ―凶暴領域―』(2019)の新鋭女優モーフィッド・クラークが出演することがわかった。米Varietyが報じている。
ドラマ版「ロード・オブ・ザ・リング」は、原作小説やピーター・ジャクソン監督による映画版『ロード・オブ・ザ・リング』『ホビット』で描かれた時代“第三紀”ではなく、それらに先がける“第二紀”を舞台とする前日譚。原作・映画のガラドリエルは主人公フロドを導く役回りを担っていたが、ドラマ版ではさらに若き日の姿で登場する(映画でガラドリエルを演じたのはケイト・ブランシェット)。なお、ドラマ版に既存のキャラクターが登場することが判明したのは今回が初めてだ。
このたび出演が決定したモーフィッド・クラークは、現在活躍の場をすさまじい勢いで広げている、映画・ドラマファン注目の若手俳優。2018年は「エイリアニスト」「パトリック・メルロース」に出演し、2019年はドラマ版「ライラの冒険(原題:His Dark Materials)」でジェームズ・マカヴォイと共演した。2020年にはA24製作のホラー映画『Saint Maud(原題)』で主演を務め、「SHERLOCK/シャーロック」チームが手がけるドラマ「ドラキュラ伯爵」にメインキャストで登場。FOXサーチライト作品『ザ・パーソナル・ヒストリー・オブ・デヴィッド・カッパーフィールド(原題)』ではデヴ・パテル&ティルダ・スウィントンらと共演する。
そのほか本作への出演が報じられているのは、「ピクニック・アット・ハンギングロック」(2018)のマルケラ・カヴェナー、「ゲーム・オブ・スローンズ」(2011-2019)などのジョゼフ・マウル、『Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!』(2007)やテレビドラマで活躍するマキシム・ボルドリーら。なお、『メイズ・ランナー』シリーズや『ミッドサマー』のウィル・ポールターはスケジュールの問題で離脱した。
「ロード・オブ・ザ・リング」シーズン1は全20話構成で、撮影開始は2020年の予定。シーズン2の製作も決定している。製作総指揮と第1話・第2話監督は『ジュラシック・ワールド/炎の王国』(2018)のJ・A・バヨナが務め、ショーランナーは『スター・トレック BEYOND』(2016)初稿のJ・D・ペイン&パトリック・マッケイが担当。脚本家チームには「ブレイキング・バッド」「ベター・コール・ソウル」「ゲーム・オブ・スローンズ」「ストレンジャー・シングス 未知の世界」などの超強力作家陣が揃った。コンセプトアーティストには『ロード・オブ・ザ・リング』『ホビット』3部作のジョン・ハウが復帰している。