ジョージ・ルーカス、今も「クローン・ウォーズ」製作見守る ─ 「彼こそがカノン、ジョージが築いたもの傷つけたくない」

フランチャイズをディズニーに売却したジョージ・ルーカスは、しかし『スター・ウォーズ』を完全に去ってはいない。我らが創造主は、アニメシリーズ「スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ」に今も助言を与えているというのだ。まるで一人の人生を歩み始めた若きスカイウォーカーを砂漠の辺境から見守る、かつてのジェダイの騎士のように……。
「スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ」は、『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』と『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』の中間に勃発するクローン戦争を描く3DCGアニメで、2008年にシーズン1が登場。2020年2月には、ファイナル・シーズンが「Disney+」で米配信となった。
ルーカスが『スター・ウォーズ』とルーカスフィルムを手放したのは2012年。シーズン1から監督を務め続けるデイブ・フィローニは、今もなお「クローン・ウォーズ」をルーカスのヴィジョンのもとで製作すべく努めていると言う。「僕たちは今も話しますよ」とフィローニは米IndieWireに明かしている。つまりルーカスは、フィローニに託した「クローン・ウォーズ」を通じて、『スター・ウォーズ』の銀河に今でも携わっているのだ。フィローニは続ける。
「煮詰まったときには、ジョージに頼ってアイデアをもらうんです。彼こそがカノン(正史)だから。彼が創ったものですし、そこを尊重したい。僕の仕事と目的は、ジョージが築いたものを出来る限り傷をつけないこと。ジョージが何年も言っていることですけど、これは子供向け(の作品)なんです。でも、正しく作れば、誰もが観て楽しめる作品になるところが素晴らしい。」

現在のルーカスフィルムにおいて、ルーカスの築いた伝統の保護に務めるフィローニは、シリーズ初の実写ドラマ「マンダロリアン」でも記念すべき第1話および第5話のエピソード監督を任された。製作側の多様化も進む『スター・ウォーズ』ユニバースの中でも、ルーカス本人と長年の付き合いがあり、今も交流あるフィローニは貴重な人材なのだろう。
「スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ」は、「ディズニー・デラックス」で配信中。
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Source:IndieWire