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是枝裕和『そして父になる』ハリウッド版、『フェアウェル』ルル・ワン監督が企画中 ─ リメイクではなく再創造へ

ルル・ワン
Photo by MiamiFilmFestival https://www.flickr.com/photos/55155430@N03/17166613712/ | Remixed by THE RIVER

是枝裕和監督の映画『そして父になる』(2013)のハリウッド版が、サンダンス映画祭で絶大な支持を得た『フェアウェル』(2020年10月2日公開)のルル・ワン監督のもとで企画されていることがわかった。米Varietyなど複数のメディアが報じている。

『そして父になる』の主人公である野々宮良多は、大手建設会社に勤め、都心の高級マンションで妻・息子と優雅な生活を送っていた。しかしある日、息子が出生時に取り違えられた他人の子であることが判明する。相手方は、群馬で小さな電気屋を営む斎木雄大と妻、息子の三人家族。互いの家族は戸惑いながらも、交流を始めることに。そして、葛藤や苦悩の末、ついに息子同士を交換することになるが……。

報道によると、ルル・ワン監督によるハリウッド版は企画開発の段階にあるとのこと。ワン監督はTwitterにて、本作が『そして父になる』のリメイクではないことを強調しており、第一報を伝えた米Observerに対しては「文脈が異なり、見方が違う」と不快感を表明した。その後、Varietyは「『そして父になる』を再創造するもの」、米Deadlineは「『そして父になる』にインスパイアされた企画」だと伝えている。

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“子どもの取り違え”という題材を扱った映画には、過去にもロレーヌ・レヴィ監督『もうひとりの息子』(2012)をはじめ、国内外にさまざまな作品が存在する。映画にとどまらず、ドラマ・小説・コミックなどあらゆる物語が踏み込んできた内容といえるだけに、『フェアウェル』で家族について描いたワン監督はどうアプローチするのか。『そして父になる』を基にしながらも、まったく別の作品になるとしたら……?

製作を担当するのはFocus Features。プロデューサーには『12 ラウンド』(2009)のジョッシュ・マクラフリン、脚本には劇作家サラ・ルールが就任した。

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Source: Variety, Deadline, Observer | Text: MINAMI, 稲垣貴俊

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