復活上映のデヴィッド・リンチ版『デューン/砂の惑星』場面写真12点が公開 ─ ポール役カイル・マクラクラン&フェイド役スティングが競演

誰もが知る不朽の名作や、密かに人気を博す隠れた傑作を東京テアトルのセレクションで贈るスペシャル・プログラム「テアトル・クラシックス ACT.4」より、デヴィッド・リンチ版『デューン/砂の惑星』4Kリマスター版が2024年8月2日(金)より全国公開スタートとなる。このたび公開に先がけ、場面写真12点が一挙に到着した。
メイン画像では砂の惑星“デューン”を背景に宇宙船が飛び、主人公のポール(カイル・マクラクラン)や恋人のチャニ(ショーン・ヤング)、宿命のライバル・フェイド(スティング)の表情があしらわれている。

そのほか、ポールとフェイドの対決シーンやフレーメンを従え戦いに挑むポールの姿、ハルコネン男爵(ケネス・マクミラン)、サンドワーム、ギルド・ナビゲーターの姿なども写されており、作り込まれた精巧な世界に期待が高まる場面写真となっている。
SF界のノーベル賞とも言われるヒューゴー賞を受賞した原作は、宇宙を舞台にしたエピック物語でありつつ、宗教、哲学、心理学、ドラッグカルチャーなどが詰め込まれ、ベトナム戦争が激化していた1960年代のアメリカを偶像化した作品とも言われ、ベストセラーとなっていた。『キングコング』(1976)などを手掛けた大物プロデューサー、ディノ・デ・ラウレンティスが『エレファントマン』(1980)を成功させた俊英デヴィッド・リンチ監督を抜擢。当時リンチにはジョージ・ルーカスから『スターウォーズ/ジェダイの帰還』の監督オファーがあったにもかかわらず、本作を迷わずに選んだという。
「ツイン・ピークス」(1990)など、後にリンチ作品のアイコンとなるカイル・マクラクランの映画デビュー作である本作は、スティングの出演やブライアン・イーノ、TOTOが音楽を担当するなど、当時も大きな話題を呼んだ。砂虫(サンドワーム)など、『E.T.』(1982)のカルロ・ランバルディが手掛けた不気味なクリーチャー造形や、ハルコネン男爵ら登場人物の醜悪な容姿など細部に至るリンチ・テイストは独特の魅力を放ち、映画ファンのあいだでは長年カルトムービーとして崇拝されてきた。
日本公開から40年。ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督、ティモシー・シャラメ主演による『デューン』シリーズが注目を浴びるなか、全盛期を迎えつつあったリンチ・ワールドが詰め込まれた伝説の超大作が4Kリマスター版としてスクリーンに蘇る。
西暦10191年。砂に覆われ、巨大な虫が支配する“デューン”と呼ばれる荒涼の惑星・アラキス。皇帝シャダム4世の従弟にあたるアトレイデス公爵の息子・ポールを中心に、宇宙を支配する力を持つ「メランジ」と呼ばれるスパイスを巡る、壮大なドラマが幕を開ける。
「テアトル・クラシックス ACT.4『デューン/砂の惑星』4Kリマスター版」は2024年8月2日より公開。