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『マッドマックス 怒りのデス・ロード』フュリオサ以外の前日譚も存在 ─ ジョージ・ミラー監督、マックスの背景も執筆していた

マッドマックス 怒りのデス・ロード
© Warner Bros. Feature Productions Pty Limited, Village Roadshow Films North America Inc., and Ratpac-Dune Entertainment LLC

“V8!V8!V8!”旋風を世界中に巻き起こした傑作映画、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015)。そのプリクエルとなる『フュリオサ(原題)』の製作が進行中だが、どうやらフュリオサ以外の登場人物たちの前日譚もジョージ・ミラー監督の中には存在するようだ。

『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は、2夜と3日間の出来事を通して、主人公のマックスやフュリオサたちが“ウォーボーイズ”といわれるイモータン・ジョー率いる武装集団から地の果てまで追われる物語。オープニングからエンディングまでアクセル全開、アクション主導で展開する本作では、シリーズのメインキャラクターであるマックスはおろか、フュリオサをはじめとする初登場組さえ、その背景が詳しく語られることはなかった。

もっとも同作の製作当時、ミラー監督は、圧倒的な存在感を放つ丸刈り頭&義手の最強戦士・フュリオサについて説明するため、あらかじめ前日譚の脚本を『怒りのデス・ロード』の撮影前に執筆していた。それが時を経て『フュリオサ』に結実したわけだが、米AV Clubのインタビューによると、当時のミラー監督はその他の登場人物にも前日譚を構想していたという。

「脚本ではありませんでしたが、(共同脚本の)ニック・ラソウリスと共に小説のような形で書いていたものがあります。(『怒りのデス・ロード』)以前の年に、マックスの身に起きていたことに関する内容です。」

『怒りのデス・ロード』本編では、マックスの過去は謎に包まれたまま幕を閉じている。しかし、本作に至るまでの彼の歩みも文字に起こされていたようだ。本作の前日譚を描くコミックスもリリースされているが、そちらとはまた異なる内容だったのか、それとも?

もっとも、ミラー監督の構想はマックスやフュリオサに限るものではなかった。「私の頭の中には、ギターをかきならすドーフ・ウォーリアーのバックストーリーもあります。“ギターのみを弾き続けるこの盲目の男が、どうやってウェイストランドで生き延びることが出来ているのか、どうやって辿り着いたのか”というような」と語っているように、短い出番ながら強烈なインパクトをもたらした“火炎ギター男”ことコーマドーフ・ウォーリアーの前日譚も考えられていたようだ。

『怒りのデス・ロード』を作るときには、すべての登場人物に小さな物語を書いたんです」と監督は強調する。いつの日か、そのバックストーリーが何らかの形で全て世に出ることを期待したいものだが、まずは『フュリオサ』が無事に完成することを祈るばかり。同作は現在撮影中で、2024年5月24日に米国公開予定。メガホンをとるのはもちろんジョージ・ミラー監督である。

Source: AV Club

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。

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