『マダム・ウェブ』にスパイダーマンが登場しているコンセプトアートが公開

ソニー・ピクチャーズによる『スパイダーマン』映画シリーズ『マダム・ウェブ』(2024)は独自の物語を展開したが、実はスパイダーマンが登場する可能性があったようだ。
同作にコンセプトアーティストとして参加したセバスチャン・メイヤーが、自身のWebサイトで興味深いコンセプトアートを公開した。同作でヴィランとして登場したエゼキエル・シムズが、トム・ホランド版と似たコスチュームのスパイダーマンともつれあうように格闘している。
1枚目では、夜のニューヨークの遥か上空で、スパイダーマンとエゼキエルが戦っている。これが実際の世界なのか、あるいはビジョンの中などの幻影世界なのかはわからない。2枚目では、三角形の建物から、二人が転げ落ちるように対戦している。
完成した『マダム・ウェブ』は、2003年のニューヨークを舞台とした独自の物語が展開された。コンセプト段階でスパイダーマンが登場しているのには、「当初の舞台設定は2003年ではなかった」「スパイダーマンがタイムスリップしてくる」などの設定が考えられる。もしくは、「この世界に独自のスパイダーマンが存在した」ことや、一旦設定を無視して「スパイダーマンとエゼキエルが戦っているイメージが欲しい」と、製作側でオーダーされた可能性もあるだろう。
ソニーによるシリーズ(SSU)は、これまで『ヴェノム』(2018)『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』(2021)『モービウス』(2022)が公開されたが、スパイダーマン/ピーター・パーカーはそのいずれにも本格的に登場していない。これは『マダム・ウェブ』でも同様だったが、アイデア段階であれ同作にスパイダーマン登場が検討されていたというのは興味深い事実だ。
今後には『クレイヴン・ザ・ハンター』(2024年8月30日US公開予定)『ヴェノム:ザ・ラスト・ダンス』(2024年10月25日)が控えているが、これらにスパイダーマンはいよいよ登場するだろうか?あるいは、あまり“スパイダーマン”の存在を仄めかしたり、ユニバースの接続性を強調しない方が、このシリーズにとっては得策なのだろうか?
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Source:Sebastian Meyer