『マッドマックス 怒りのデス・ロード』主役にブラッド・ピット&アンジェリーナ・ジョリーが検討されていた

ジョージ・ミラー監督、2010年代を代表する傑作アクション映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2016)のメインキャストには、日本でも有名な2人のビッグネームが検討されていたという。『Mr.&Mrs. スミス』(2005)などで知られるブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーだ。
2022年2月22日、米国では『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の20年間に及ぶ製作の舞台裏を綴る書籍『Blood, Sweat, and Chrome: The Wild and True Story of Mad Max: Fury Road』が出版される予定。著書のカイル・ブキャナンは「内容の先行公開」として、企画に携わっていた人物の発言部分を捉えた画像を添付した。発言者は、プロデューサーを務めたダグ・ミッチェル、ジョージ・ミラー監督のアシスタントを務めていたジェームズ・ニコラス、脚本に携わっていたとされるエリック・ブレイクニー、そしてミラー監督の4名だ。
Brangelina in MAD MAX: FURY ROAD? Here’s a little tease from my mammoth FURY ROAD book, out 2/22, which details how the film almost came together in 2001 with some *very* different stars considered: https://t.co/kR8BlGyd7D pic.twitter.com/zpKmYHXcAp
— Kyle Buchanan (@kylebuchanan) February 1, 2022
ジェームズ・ニコラス:2001年には、『怒りのデス・ロード』の絵コンテが終わって、後は“よし、撮影計画を始めるのと、お金の問題だけだ”って感じでしたよね。
ジョージ・ミラー:やっと軌道に乗ってきたって時だった。
ジェームズ・ニコラス:でも、メル(・ギブソン)が出来るかは分からなかったですよね。
エリック・ブレイクニー:ジョージは他の人を探していませんでしたっけ。“メルはちょっと年を取りすぎだ”って。
ダグ・ミッチェル:ジョージは一時、ブラッド・ピットを検討していましたよ。あと、アンジェリーナ・ジョリーも。
ジェームズ・ニコラス:ブラッド・ピットの顔を『マッドマックス2』のメルに置き換えたのを憶えています。どんな感じになるのかを見たくて。
ここから察するにピットは、シリーズ3部作ではメル・ギブソンが演じ、『怒りのデス・ロード』ではトム・ハーディが演じたマックス・ロカタンスキー役で検討されていたことが分かる。ジョリーの役どころは明記されていないものの、メインキャストだとすればシャーリーズ・セロンが演じたフュリオサだろう。
『怒りのデス・ロード』にはメル・ギブソンの続投も検討されていたが、その見込みが薄くなってきた後は『ダークナイト』3部作で知られるヒース・レジャーの名前が候補に挙がっていた。しかし、レジャーの検討は2003年頃にされていたというから、それよりも先にピットに白羽の矢が立っていたということだ。
ところで、ピットとジョリーが初共演を果たしたのは、2005年の『Mr.&Mrs. スミス』。ミラー監督は一体どこで、後にビッグカップルとして知られることにもなった2人の組み合わせを思い浮かんだのだろうか。