マッツ・ミケルセン、LEGOデス・スター組み立てる ─ 「『ローグ・ワン』でデス・スターを造ったのは僕だし」

「私のスターダスト……」映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』でデス・スターの開発者ゲイレン・アーソを演じたマッツ・ミケルセンは、私生活でもデス・スターを組み立てていたらしい。ミケルセンが米Varietyにて小話を披露した。
ゲイレンは映画の主人公ジン・アーソの父。娘思いの優秀な科学者だったゲイレンだが、その頭脳は恐るべきバトル・ステーションのデス・スター開発に利用されてしまう。劇中では「あれは破壊されなければならない……(It must be destroyed…)」と、自らの意図に反して産み出してしまった大量殺戮兵器への葛藤を呟く。
そんなゲイレン役のマッツといえば、兄に俳優のラース・ミケルセンを持つ。マッツが語ったところによれば、数年前のクリスマスを兄と一緒に過ごしていた時のこと。『スター・ウォーズ』の大ファンでもあり、「反乱者たち」「アソーカ」ではスローン大提督も演じるラースは、プレゼントにもらったデス・スターのLEGOブロックを組み立てていたそうだ。
「何ピースあるかわからないけど、大変そうなやつだった」とマッツ。おそらく9,023ピースある巨大なものだろう。映画『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)で、主人公の親友ネッドも組み立てていた(が、スパイダーマンの正体に驚いて落としてしまう)ものだ。
「どういうわけか彼は、途中でテーブルに置きっぱなしにしていたから、僕が組み立て始めたんです」とマッツ。「彼は苦労していてね。そこで閃いたんです。僕が手伝ってあげようと。だって、『ローグ・ワン』でデス・スターを造ったのは僕だし」。
開発者ゲイレン・アーソ“ご本人登場”というわけで、そのままマッツがデス・スターを完成させたそう。「そして、“仕掛け”も仕込んでおいた……。なんていうんだっけ?破壊できるようにする、ちょっとした物をね」とマッツ。劇中でゲイレンは良心の呵責として、デス・スター構内に致命的な“弱点”を忍ばせた。中枢に直結する排熱ポートを、一点破壊で連鎖的に炉心崩壊が起きる設計にしていたのだ。
ちなみにマッツが語ったところによれば、劇中での“It must be destroyed…”のセリフは数日にわたって撮影したという。
「物語上の変更がたくさん起こったんです。行ったり来たりで。雨を人工的に降らせていたんですけど、そういう状況でロングシーンを撮っていると、どうしても雨は氷水のようになる。だから僕は凍えながら横たわっていて、目を頑張って開いて、娘を見て、ちょっとしたスピーチをした。大変な思いをしましたよ。」
『ローグ・ワン』はギャレス・エドワーズが監督としてクレジットされているが、大規模な再撮影と再構築も伴っており、その大部分はトニー・ギルロイが主導した。
こうした舞台裏についてマッツは、「驚くべきほどに、脚本が仕上がっていなかった。ずっと変更が生じていた」と述懐。「あの脚本がロック(確定)されたことはなかったですね。即興的に撮って、また戻って、また再撮影して、そして最終的に“これで良いだろう”というアイデアに辿り着きました」と、波乱の製作を語っている。
手探りのような進行について、「僕のキャラクターはそれで良かった」と振り返るマッツだが、「若い二人の主人公(ジン役フェリシティ・ジョーンズ、キャシアン・アンドー役ディエゴ・ルナ)は、自分たちが何を背負っているのかわからないまま進んでいました」と話す。
それでも、完成版にはとても満足しているようだ。「最終的に、とても素敵な映画に仕上がったと思いますよ」「キュートでスウィートな映画に仕上がりました。観ていて楽しかったです」と、マッツは柔らかな笑みを浮かべて振り返っている。
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Source:Variety



























