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マッツ・ミケルセン、マーベル映画『ドクター・ドゥーム』に興味あり?映画・ドラマの登場人物について持論を語る

Mads Mikkelsen at the Cannes Film Festival 2013 / Georges Biard ( https://en.wikipedia.org/wiki/File:Mads_Mikkelsen_Cannes_2013_2.jpg ) / Remixed by ORIVERcinema

映画『ドクター・ストレンジ』(2016)でヴィラン・カエシリウスを演じたマッツ・ミケルセンが、先日「サンディエゴ・コミコン2017」で企画の存在が明かされた単独映画『ドクター・ドゥーム(仮題)』への興味を示唆した。
マッツは2015年版『ファンタスティック・フォー』の出演オーディションを受けたものの、オーディションの内容に落胆したことをインタビューで語ったことがある。それでもマッツは、今でもドクター・ドゥームの存在には興味を持っているようだ。

単独映画『ドクター・ドゥーム』は、20世紀フォックス社が現在水面下で進行している企画。コミック『ファンタスティック・フォー』に登場する有名ヴィラン、ドクター・ドゥームを主人公とする物語になるようだ。2017年8月2日時点で公式発表はされていないものの、ドラマ『レギオン』や『FARGO/ファーゴ』を手がけたノア・ホーリーが製作に携わっていることが判明している。

ロンドンで開催されたコンベンション・イベント「ロンドン・フィルム&コミック・コンベンション」に登場したマッツは、映画情報サイト「SCREENGEEK」の取材で『ドクター・ドゥーム』に出演することへの興味を尋ねられるとこう応じている。

「そうですね、いつも興味を持ってますよ。彼ら(製作チーム)はヴィランのストーリーでも新しいことを試していますよね。彼らはドクター・ドゥームをやれるんでしょうか…。僕は、彼らの仕事にそれほど詳しくないんです。(『バットマン』のヴィランである)ジョーカーやペンギンをやってないのは知ってるんですけど。もう少し様子を見ましょうよ。」

この口ぶりから察するかぎり、マッツは『ドクター・ドゥーム』に特別な興味を示しているというよりも、むしろヴィラン(悪役)全般に興味があるといったほうが適切そうだ。この話題の延長線上で、マッツは映画やドラマの人物造形に求めるものをこのようにも語っている。

「すべてのキャラクターが、まるでコインの両面みたいな、もう少し洗練された人物像になればいいなと思うんです。もちろん彼らは悪役で……(以前演じた)ハンニバル・レクターは犯罪者ですが、僕たちにも彼みたいな部分はありますよね。
すべての人物は、善人であろうが悪人であろうが、その両面が少しはあるべきだと思います。それに、すべての俳優は役柄の中にそういう面を探すべきだと思うんですよ。」

このように発言している通り、マッツは『ドクター・ストレンジ』しかり、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)しかり、複雑な内面をはらんだ曖昧な人物像を自ら体現している。『ドクター・ストレンジ』のヴィランであるカエシリウスは欲望に引き込まれて視野が狭くなった、ある意味で心の弱い人物として表現され、また『ローグ・ワン』の天才科学者ゲイレン・アーソには、妻を失い娘と別れた父親の表情、そして自身の行為に戸惑う一面が表れていたのだ。

観客を引き込むストーリーテリング、そして濃密な人間ドラマを描く筆巧者ノア・ホーリーの脚本で、多面性にあふれたドクター・ドゥームをマッツ・ミケルセンが演じたらどうなるだろうか。単独映画『ドクター・ドゥーム』の製作はまだまだ序盤であろう、20世紀フォックスにはマッツの起用をなんとか検討してほしい……!

Source: http://www.screengeek.net/2017/07/31/exclusive-mads-mikkelsen-interested-playing-doctor-doom/
Eyecatch Image: Mads Mikkelsen at the Cannes Film Festival 2013 / Georges Biard ( https://en.wikipedia.org/wiki/File:Mads_Mikkelsen_Cannes_2013_2.jpg ) / Remixed by THE RIVER

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。