マッツ・ミケルセンが語る『ドクター・ストレンジ』「他のマーベル映画とは異質」
マッツ・ミケルセンにとって2016年はかつてないほどに多忙な年だ。12月にはスターウォーズのスピンオフ作『ローグワン / スターウォーズ・ストーリー』が控えるほか、同月にはベネディクト・カンバーバッチ主演のマーベル映画『ドクター・ストレンジ』も待っている。マッツファンはこの年末、何度映画館に通っても足りないだろう。
Yahoo Moviesでマッツ・ミケルセンが語った所によると、『ドクター・ストレンジ』のストーリーはかなりユニークで、これまでのアメコミ映画とは一線を画すものになるという。
「(ドクター・ストレンジのコミックは)他のマーベル・コミックとはかなり異質なんです。」マッツは語る。
「映画の方も、これまでの他のマーベル映画とは違うものになると思いますね。でも、コミックほどはないですけど。あれは基本的に60〜70年代のもので、(LSDによる)トリップ世界のようでした。
皆さんが古いコミックに慣れ親しんでいるかはわかりませんが、カンフーや魔法が登場するとても尖った世界観で、好きにならずにはいられませんよ。」

原作コミックの持ち味を残しつつ、新たな要素を構築する…映画『ドクター・ストレンジ』は、いかにしてそのバランスを見極めたのか。マッツ・ミケルセンはさらに語る。
「現代にも通じる当時の魅力は残しました。だから(原作の持つ)エネルギーは残っているし、カラーも残っているし、狂気も残っている。それでも、共感できるような要素も描いています。私はこれらを必要不可欠だと思っていまして…というのも、そうでもないとただただクレイジーな映画になってしまいますからね。そういったものをちゃんと残しています。」
マッツは『ドクター・ストレンジ』は、他の映画とは違うのだと主張を続ける。
「アクションもあって、マーベル映画としての要素もある。でも、他とは違うフレーバーを持ってるんですよ。これは間違いありません。」
先に公開されていた予告編では、まるで『インセプション』のような幻想的な演出が観られており、明らかに他のマーベル映画とは異なる世界観を作り上げていることをうかがい知る事ができた。マーベル・シネマティック・ユニバースはこれから、『ドクター・ストレンジ』などを経て、人智を超えた戦い『インフィニティ・ウォー』へと続いていく。ドクター・ストレンジはそんなマーベル・シネマティック・ユニバースの世界観を現実の戦場から精神世界までへ拡張するものとして、ひとつのターニング・ポイントとなりそうだ。
ハンニバル・レクター役で知られるマッツ・ミケルセンは今回の『ドクター・ストレンジ』でドゥーマムゥ、またはナイトメアという名のヴィランを演じると噂されている。映画は日本公開が2016年12月10日、全米では11月4日予定。

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