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【ネタバレ】「マンダロリアン」シーズン3第7話、新作映画にもつながる怒濤のクライマックスへ ─ エピソードタイトルの謎も考察

マンダロリアン
©2023 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved.

この記事には、「マンダロリアン」チャプター23(シーズン3第7話)『スパイ』のネタバレが含まれています。

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「マンダロリアン」チャプター23(シーズン3第7話)『スパイ』解説

スター・ウォーズ』ドラマ「マンダロリアン」チャプター23『スパイ』では、コルサントの街を歩くイライア・ケインの姿から描かれた。路地裏に入ると、彼女の元に帝国のプローブ・ドロイドが現れ、新共和国の拘束を抜け出していたモフ・ギデオンへの報告を始めるのであった。イライアが発したコード内のTKは、ストーム・トルーパー識別番号の最初に使われる文字である。

本シーズン第5話での新共和国のカーソン・テヴァが予想した通り、海賊の動きは帝国残党とつながっていたのだ。後の発言と重ね合わせると、かつてシーズン2の第4話でディン・ジャリンたちが破壊したネヴァロの基地には、ギデオンにとって欠かせない何かがあったのであろう。

通信を終えたギデオンは、厳重に警備された通路、そしてネヴァロで見たようなラボを進み、ホロ会議を行っている部屋に入っていった。次々と開いていく赤いレーザー・ドアは、『エピソード1/ファントム・メナス』(1999)でクワイ=ガン・ジンとオビ=ワン・ケノービがダース・モールとの戦いで分断させられた、あの通路を思い起こさせる。

その会議とは、“シャドー評議会”というものであった。帝国残党の幹部陣が新共和国への対応方針について議論するもののようだ。幹部の1人パレオン艦長がスローン大提督の帰還が帝国軍の再興となり、ハックス司令官による“蘇り計画”も進捗すると発言。だが、ギデオンはスローンは姿を消したままであり、計画に必要なパーシングは失われたと返す。

パレオン艦長は、正史ではアニメ「反乱者たち」(2014-2018)のシーズン4最終話にて声のみ登場。スローン大提督の指揮下で、惑星ロサルを封鎖する艦隊を率いていた。元々は、レジェンズとなった小説『帝国の後継者』に登場している人物だ。また、ハックス司令官とはシークエルに登場するアーミテイジ・ハックスの父親であるブレンドル・ハックスのことである。ファースト・オーダーの基盤作りに貢献した人物だ(ブレンドルを演じたのはブライアン・グリーソンで、アーミテイジ役ドーナル・グリーソンの弟)。

ギデオンの発言は続き、惑星を取り戻そうとしているマンダロリアンたちを消し去る必要があると訴えた。この件については全員が賛同し、ハックス司令官がプレトリアン・ガード、タイ・インターセプター、タイ・ボマーの増援部隊を派遣することが決まる。

一方、ネヴァロにはボ=カターンとディンが、ナイト・アウルの艦隊を引き連れて帰ってきた。平気でヘルメットを脱ぐナイト・アウル一同を前に一触即発の緊張感が漂ったが、アーマラーの歓迎により宴が催される。

カルガが宴への土産を持ってくるが、それに加えて贈り物があると言う。IG-11もとい、IG-12がアンゼラ種族の手によって操縦式ドロイドとして復活していたのだ。操縦席はグローグーのサイズにぴったり。ディンは「操縦には早い」と難色を示すが、グローグーはIG-12の発声器を使って「いいえ」と答えて降りることを断固拒否。IGを手に入れ、“おもちゃ”のように遊び始めるのであった。

ボ=カターンは宴の場で、両陣営に向かって「故郷を取り戻す時が来た」と呼びかける。一同は呼びかけに応じ、艦隊を惑星マンダロアの軌道上に移し、地表の安全を確保するため、少人数の偵察隊が地表へと向かった。

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荒れ果てた大地を進む一行の前に、大型船のようなスピーダーが現れる。彼らはマンダロア大粛清を生き延びたマンダロリアンの生き残りであった。「反乱者たち」のシーズン4第2話『マンダロリアンの英雄たち パート2』の最後にボ=カターンに忠誠を誓ったマンダロリアンだと思われる。

明かされるマンダロア大粛清の惨状、待ち受ける罠

ここから、これまで語られてこなかった大粛清当時の状況が明かされていった。大粛清の生き残りは、星を出ようとしたら帝国によって拿捕され殺されたという話のほか、全地表が2度にわたって爆撃されたという悲惨な事実が語られる。しかし「降伏を拒んだから罰せられた」と言った生き残りに対し、「それは違う」とボ=カターンが口を開いた。

「私は降伏した」と始め、”千の涙の夜”で軍隊が壊滅したことを受け、「武装解除すれば都市や民の命は助かる」という停戦条件を受け入れたと話す。だが帝国に裏切られてしまい、抵抗もできないまま大粛清が行われたという顛末を明かした。

翌朝、アーマラーが生き残りグループの傷病者を艦隊へ連れて行くために出発し、地表に残った一行は鍛冶場を目指した。道中、デジャリックならぬマンダロリアンのボードゲームでパズ・ヴィズラとアックス・ウォーヴスが対戦する。山のようにローカルルールがある大富豪のごとく、駒の動き方のルールで食い違いが起き、それが理由で決闘を始めてしまった血気盛んな2人。しかし、IG-12を操縦したグローグーが止めに入り、見事に場を収めるのであった。

順調に進んでいたかに見えた船であったが、突如巨大なモンスターが地表に姿を現し、大破してしまう。ジェットパックを使って逃げ切った一行は地下通路を進み、ついに鍛冶場へと到着。しかし感慨に浸る間もなく、次はベスカー合金で作られたアーマーを着た帝国兵士に奇襲を受けた。

撃退に成功した上、逃げる敵を追い詰めたが、これは罠であった。ディンは仲間とドアで隔てられ、1人拘束されてしまう。一行の前には、ベスカーのアーマーを着たモフ・ギデオンが現れるのであった。ギデオンはベスカーを用いてダーク・トルーパーの新スーツを作ったと言い、マンダロアの大粛清を終わらせると宣言。殿を務めたパズ・ヴィズラのおかげで、ボ=カターン率いる一行は何とか場を逃げることに成功するのであった。

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Red 4

「クローン・ウォーズ」が心のふるさとなスター・ウォーズオタク。クスッと笑えたり、へーと思ってもらえるような記事を目指してライター修行中。

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