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スター・ウォーズ映画『ボバ・フェット』、『LOGAN/ローガン』監督が関与を否定? スピンオフ企画、依然として不透明

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「スター・ウォーズ」シリーズの人気キャラクター、ボバ・フェットを主人公とするスピンオフ映画『ボバ・フェット(仮題)』について、就任が報じられていた『LOGAN/ローガン』(2017)のジェームズ・マンゴールド監督が、報道を否定するかのような発言で話題を呼んでいる。

スピンオフ映画『ボバ・フェット』、その後どうなった?

スピンオフ映画『ボバ・フェット』については、2018年5月、米国の複数のメディアによって、企画再開および脚本・監督をマンゴールド監督が務める方針が伝えられていた。当時の報道では、マンゴールド監督は、かねてより『ボバ・フェット』に携わっていたサイモン・キンバーグと協働してプロジェクトに参加しているとされたのである。

ところが2018年7月7日(米国時間)、マンゴールド監督は自身のTwitterに「クリスチャン・ベールとマット・デイモンの出演するカー・レーシング映画を制作しているところです。マンダロリアンには関わっていません。ゴシップを読みすぎないように」と投稿。これは『ボバ・フェット』への関与を否定する発言であると捉えられている。

ただしマンゴールド監督が、『ボバ・フェット』の話題以前に、わざわざ次回作『フォード vs フェラーリ(仮題)』に言及したこと、その上で「マンダロリアンには関わっていない」と記していることには注意しておきたい。文脈的には、あくまで“現在は”『ボバ・フェット』に関わっていないと読むこともできるのだ。大手メディアがマンゴールド監督の就任を伝えていた以上、「火のないところに煙は立たない」を前提とするならば、今後、同作の撮影を終えたのちに『ボバ・フェット』へ戻る可能性も否定できないだろう。

また2018年6月下旬、「スター・ウォーズ」スピンオフ企画の保留が世界的に報じられたことも忘れてはならない。『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(2018)の興行不振によって、ルーカスフィルムがスピンオフ企画をすべて保留にしたと伝えられたのだ。ただしルーカスフィルム側は一連の報道について「不正確」だとコメントしたほか、のちに非公式ながら『ボバ・フェット』が小規模の企画として再検討されているとの報道もあった。すなわちマンゴールド監督が一度は就任したものの、その後の方針変更で企画を離脱したという経緯すら推測しうるのだ。

いまや「スター・ウォーズ」のスピンオフ映画については、ルーカスフィルムによる正式発表を待つことしかできない。しかしボバ・フェットの単独映画にマンゴールド監督という人選は、キャラクターとクリエイターの相性が非常に良さそうな組み合わせといえるだろう。もし見送られてしまったとすれば、これはいささかもったいなさすぎる話である。

Source: James Mangold

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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