マーク・ハミル『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』に関する発言を後悔「監督は傑作を作ってくれた」

『スター・ウォーズ』オリジナル3部作でルーク・スカイウォーカーを演じたマーク・ハミルによる、映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』への発言は常に物議を醸してきた。ルークというキャラクター、またジェダイという存在についての解釈が異なったことについて、マークとライアン・ジョンソン監督は議論を重ねながら撮影に臨んでいたというのだ。
しかしマークは、一連の発言を後悔しているとして、このたび『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』に改めて称賛のメッセージを送っている。
「どんなプロジェクトにも創造性の違いはある」
I regret voicing my doubts & insecurities in public.Creative differences are a common element of any project but usually remain private. All I wanted was to make good movie. I got more than that- @rianjohnson made an all-time GREAT one! #HumbledHamill https://t.co/8ujJfBuEdV
— @HamillHimself (@HamillHimself) 2017年12月26日
「自分の疑問や不安を、公の場で口にしたことを後悔しています。どんなプロジェクトにも創造性の違い(creative difference)はありますが、普通は伏せられているものなんです。僕が求めていたのは、とにかくいい映画を作ること。ライアン・ジョンソンはそれ以上の、不変の傑作を作ってくれました。#謙虚なハミル(HumbledHamill)」
マークは彼らしいユーモアをハッシュタグに含みつつ、かつての発言を反省し、本作に対する自身の思いを表明している。これは、賛否分かれた『最後のジェダイ』の評価について、自身の発言がその根拠として使われていることに対する、彼なりの意思表明ともいえそうだ。
これまで『最後のジェダイ』のルーク像について、マークは「意見が合わないどころじゃない、侮辱されてると思った」「彼は僕のルーク・スカイウォーカーじゃない」と話すなど、その複雑な心境をしばしば口にしてきた。一連の発言は世界中のメディアで話題に上り、日本の有名ラジオ番組でも「(脚本には)納得できないがベストを尽くす」と発言したエピソードだけが紹介されている。
しかし、こうした取り上げられ方は、なによりもマーク本人の印象を偏った形で決定づけることにもなってしまっただろう。なぜなら、マークは『最後のジェダイ』やライアン監督についてポジティブな意見を送りつづけてきた人物でもあるからだ。監督の製作姿勢を称賛し、劇場公開後にはルークの描き方について「僕が間違っていた」とすら述べたのである(ハミルが上記の投稿で返信したのは、この発言が飛び出したインタビューの画像を含むファンのツイートだ)。
もっとも、『最後のジェダイ』のルーク・スカイウォーカーについてマークが納得したかどうかはもはや問題ではないのかもしれない。完成した映画はクリエイターの手を離れてしまい、今度は世界中の観客やファンたちによって語られるものになるからだ。さて、あなた自身は本作のルークをどう捉えただろうか……?
映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』は2017年12月15日より全国の映画館にて公開中。
Source: http://variety.com/2017/film/news/mark-hamill-criticism-rian-johnson-luke-skywalker-last-jedi-1202648884/
写真:ゼータ イメージ