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ルーク役マーク・ハミル『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』脚本に最初は不満「侮辱だと思った」

©Walt Disney Studios Motion Pictures ©2017 & TM Lucasfilm Ltd. 写真:ゼータ イメージ

映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』は、かつての主人公ルーク・スカイウォーカーが『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』(1983)以来の本格復帰を果たす作品だ。脚本・監督を手がけたのは新鋭ライアン・ジョンソン、ルーク役はもちろんマーク・ハミルが演じる。

長らく『スター・ウォーズ』の世界から離れていたとはいえ、自身のキャリアを形づくるきっかけとなったルーク役について、マークは並々ならぬ思い入れがあったようだ。まったく新しいルーク像が提示されるという『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』の脚本に、マークは最初不満を抱いていたという。

スター・ウォーズ/フォースの覚醒
写真:ゼータ イメージ

「侮辱されてると思った」

「つらかったですよ。こんなに(キャラクターへの)所有欲があったなんて認めたくなかった。」

LA Timesのロングインタビューに登場したマークは、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』の脚本に描かれていたルーク像にまずは拒否反応が出たことを隠していない。

本当にこれが彼らの考えているルークなのか? 意見が合わないどころじゃない、侮辱されてるって何度も思いましたよ。でも、とことん議論したんです。」

これまでにもマークは、ライアン監督の書き下ろした脚本に驚いたことを何度も表明している。「予想と異なるルークを演じることは大きなチャレンジだった」と述べているほか、劇中の世界ではルークの身にカイロ・レンの裏切り以外にもあらゆる出来事が起こったこと、その結果として彼は「大きく変わった」ことを明かしているのだ。
また米エンターテインメント・ウィークリー誌のインタビューでは、マークは今回のルーク像についてこうも語っている。

「最初に読んだ時には涙が出ました。なにが彼から信念を奪ったんだろうって。(人は)すぐにそうなってしまうわけじゃない、だからこの問題に本気で取り組みましたよ。」

もちろん、マークは監督との議論を重ねてルークの人物像をしっかりと噛み砕き、最後にはその演技を大いに楽しんだようだ。しかし演じる本人が「侮辱されたと思った」とすら発言する脚本とは一体どんなものだったのか……。長らく『スター・ウォーズ』を愛してきたファンほど、きっとマークと同じような衝撃をもって作品を受け止めることになるだろう。

映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』は2017年12月15日より全国ロードショー

Sources: https://www.nytimes.com/2017/10/30/movies/star-wars-the-last-jedi-luke-skywalker-mark-hamill.html
Eyecatch Image: ©Walt Disney Studios Motion Pictures ©2017 & TM Lucasfilm Ltd. 写真:ゼータ イメージ

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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