『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』重要俳優、ムーンナイトの映像化に意欲 ― 「こんなヒーローはかつていなかった」

ドラマ『ウォーキング・デッド』(2010-)のアーロン役で知られる俳優ロス・マーカンドが、マーベル・コミックの人気キャラクターであるムーンナイトの映像化に強い意欲を示した。

実はロス、映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)で重要人物を演じており(詳細は同作のネタバレを含むこちらの記事をご覧いただきたい)、通常ならばマーベル・シネマティック・ユニバースに別の役柄で登場することは難しい。ただし『インフィニティ・ウォー』でロスは素顔を出しておらず、しかも本人の“地の声”で喋ってはいなかった。
このことに注目したのが、米国のファンメディアAiPT!である。2018年6月29日~7月1日(米国時間)に開催されたイベント「COMICONN 2018」の会場にて同誌はロス本人に直撃、今後演じてみたいマーベルのキャラクターを質問していた。

ロス・マーカンド、マーベル・コミックの大ファンだった

9歳からマーベル・コミックを読んできたというロスは、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』でユニバースの一員になれたことに「大興奮した」という。そんな彼は、演じてみたいキャラクターを問われると「ムーンナイト!」と即答している。

心の病を抱えた元傭兵のマーク・スペクター/ムーンナイトは、エジプトでの任務にて重傷を負い、月の神コンシューと契約を結び、神の化身として蘇った(少なくとも本人はそう信じている)。月の満ち欠けによるスーパーヒーローの能力を用いて、彼は白い装束に身を包み、夜の街にて戦いに臨むのだ。

このムーンナイトというキャラクターについて、ロスは思いの丈を存分に語っている。

「友達の多くは、ムーンナイトは(DCコミックスの)バットマンに対するマーベルからの答えだって言う。でも、僕はそれに同意できないんですよ。確かに共通点はあるんですが、ムーンナイトは傭兵風の殺し屋で、覚醒するまでは人々にさほど敬意を抱いていなかった。そう僕は思ってます。でもブルース(・ウェイン/バットマン)は常にいいヤツでしょう。復讐心に苦しんでいた子どもの頃ですらそうだった。ムーンナイトのように残忍な殺人者ではないんです。」

 

そんなムーンナイトの映像化に惹かれる理由は、過去15年にわたって描かれてきた、このキャラクターの複雑さにあるという。

「この15年間、このキャラクターは解離性同一性障害として描かれてきました。これが大きな疑問を生んでいると思うんですよ、“すべては彼の脳内で起こっていることにすぎないのか、どうなのか”って。[中略]たくさんの疑問が生じてきて、こういう掘り下げ方のされているコミックのキャラクターはかつていなかったと思うんです。出来事は本当に起きていることなのか、彼は狂っているのか、善人を殺しているんじゃないか、本当はエジプトで死んだんじゃないか。すごく面白い疑問ばかりで、そういう部分に踏み込んだコミックはなかったと思うんです。そんなクレイジーなスーパーヒーローを演じられたら最高でしょうね。だから(演じるなら)ムーンナイトですよ。」

世界中のファンから映像化が熱望されているムーンナイトについては、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長によって、映画化の候補に入っていることが明かされている。しかし『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』を執筆したクリストファー・マルクスは、脚本家ならではの視点で、ムーンナイトの物語を映画にすることの難しさを語っていた。
確かにクリストファーの着眼点とはやや異なるものの、ロスが語ったような要素を取り入れれば取り入れるほど、ストーリーは複雑になっていくことを免れないだろう。そうなるとしたら、今や映画よりドラマのほうがストーリーテリングの方法として有利にも思われる。

なおムーンナイトについては、邦訳版コミック『ムーンナイト/光』『ムーンナイト/影』(小学館集英社プロダクション刊)が発売中。気になる方は、ぜひコミックの世界で先にその魅力を味わってみては…!

Source: AiPT!
Eyecatch Image: Photo by Gage Skidmore

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THE RIVER編集部。わかりやすいことはそのままに、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすくお伝えしたいと思っています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp へ。

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