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『X-MEN』サイクロップス役ジェームズ・マースデン、将来のMCU版俳優にアドバイス ─ 最大の課題は「自分の目を見てもらえないこと」

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(C)2013 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

マーベル屈指の人気を誇るヒーローチーム、X-MENの映画には、近く大きな変動が起こる。『X-MEN』(2000)から『X-MEN: ダーク・フェニックス』(2019)まで、20年間にわたって20世紀フォックスが手がけてきたシリーズは、ディズニーの20世紀フォックス買収を経て、いよいよリブートされる可能性が高いのだ。『アベンジャーズ』などで知られるマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)への合流もほぼ確実とみられている。

そんな中、『X-MEN』から『X-MEN: ファイナル ディシジョン』(2006)の3部作などでスコット・サマーズ/サイクロップス役を演じてきたジェームズ・マースデンが、米Colliderにて、将来的に“MCU版サイクロップス”を演じる俳優に向けてアドバイスを贈っている。

(サイクロップスを演じる)最大のチャレンジは、観客にも、共演者たちにも、決して自分の目を見てもらえないということです。キャラクターに人格を与えたり、エネルギーをもたらしたりということにおいて、これは大きなハンディキャップでした。(サイクロップスは)本質的に規則に従う男。ボーイスカウトのように“正しいことをするんだ”という人物です。それに、ウルヴァリンの引き立て役でもあります。ウルヴァリンは自分の経験と勘を頼るし、予測できないところもあるし、攻撃的ですしね。」

マースデンの発言からは、彼自身がいかにサイクロップスを演じることに苦心したかということがうかがえる。確かに、目の演技を大幅に制限されることは俳優として表現の難易度を高めただろうし、またかつてのマースデンが、自分はヒュー・ジャックマン演じるウルヴァリンの陰に隠れていると感じていても無理からぬことだったのかもしれない。

しかし、それでもマースデンは、将来のサイクロップス俳優に「そのことを受け入れるようにと言いますね」と話している。「(そういう特徴を)自分のものにして、自分の道を進むようにと言いたいです」。それは、与えられる条件や要求の中で、自分なりのサイクロップス像を確立すべきだというエールにほかならない。

「コミックのファンには、“こうあるべきだ”ということを言われるでしょう。(役柄を)面白くするために、新しい道を見つけるべきです。だって、誰も自分の目を見られないということを超えて、面白いもの、カッコいいもの、普通じゃないものを作るのは難しいことだから。それがサイクロップスという役柄の大きな部分を占めているんです。」

これまで映画版『X-MEN』でサイクロップスを演じてきたのは、マースデンのほか、『ウルヴァリン: X-MEN ZERO』(2009)のティム・ポーコックと、『X-MEN: アポカリプス』(2016)と『ダーク・フェニックス』のタイ・シェリダンだ。しかしながら、ウルヴァリン不在の『アポカリプス』『ダーク・フェニックス』についていえば、マースデンが演じた作品群とは少々状況が違ったといえるかもしれない。

2020年2月現在、X-MENのMCU合流時期は分かっておらず、サイクロップスを誰が演じるのかも分かっていない。ただし、『X-MEN』シリーズでプロフェッサーX役を演じていたパトリック・スチュワートは、マーベル・スタジオとの面会を済ませたことを明かしている。もしや、シェリダンが継続してサイクロップスを演じる可能性もまだ残されているのかも…?

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20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント
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Source: Collider

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。