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『007 カジノ・ロワイヤル』監督、ボンド俳優交代ならシリーズ復帰?その真意やいかに

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Themeplus ( https://www.flickr.com/photos/85217387@N04/8446295874 ) / remixed by ORIVERcinema

007 カジノ・ロワイヤル』(2006)を手がけたマーティン・キャンベル監督は、『007』シリーズと興味深い関わり方を続けているクリエイターだ。マーティン監督にとって、『007 カジノ・ロワイヤル』は自身の手がけるボンド映画の2作目だった。記念すべき1作目は『007 ゴールデンアイ』(1995)、すなわち彼はピアース・ブロスナンとダニエル・クレイグ、二人のボンドの“初登場”を描いてきたのである。

さて、『007』第25作の監督が決まっていない現在、マーティン監督は『007』シリーズに復帰する意向はあるのだろうか。
CinemaBlendのインタビューで、監督は“ジェームズ・ボンド役の俳優が交代するならありうる”という意思を示している。その発言だけ取り出せば「もしやダニエル・クレイグと何かあったのか……」とも思われるが、そうではない。その裏側には監督の映画づくりに対する思い入れがあったのだ。

『ゴールデンアイ』以降もオファーを受けていた

マーティン監督の最新作は、かつてジェームズ・ボンドを演じていたピアース・ブロスナンとジャッキー・チェンが出演する『ザ・フォーリナー(原題:The Foreigner)』だ。ピアースと監督がタッグを組むのは、まさに『007 ゴールデンアイ』以来となる。

『007』シリーズ復帰への意思を、監督は『ゴールデンアイ』を引き合いに出しながら語った。

「(復帰は)わかりませんね。やるかもしれませんから、ないとは言いません。
(ピアース版は)『ゴールデンアイ』以降やりませんでした。傲慢だったのか何だったのかわからないですが、やらない、と言ったんですよ。あれから毎回オファーをもらっていたんですが、同じことを繰り返しそうで。(作品を)爆発させる別の仕掛けや、世界を乗っ取ろうとする別の悪役、それから新しいボンドを始めるための斬新なものが必要でした。特にピアースと一緒なら。(『ゴールデンアイ』は)冷戦のようなシチュエーションで、しかもジュディ・デンチが初めて出演したんです。作るのはすごく楽しかったですね。」

その後、マーティン監督はダニエル・クレイグ主演の『007 カジノ・ロワイヤル』でシリーズに再登板する。新しいボンドの登場というシリーズのターニングポイントを手がけた理由は、ピアース版に再登板しなかった理由と同じだったようだ。インタビュアーに「新しいボンドが見つかったら(復帰に)興味はありますか?」と尋ねられると、マーティン監督は「そうだね」と答えている。

『007』第25作にはダニエル・クレイグが再登板することが明らかになっており、現在はヤン・ドマンジュ監督や『ブレードランナー 2049』のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が有力候補とされている。第26作でボンド役が交代となれば、マーティン監督が復帰する可能性もゼロではないだろう。
しかも彼が手がけた『ゴールデンアイ』『カジノ・ロワイヤル』は、ともにシリーズのファンから“傑作”として愛される2本となっている。もしかすると今後、新しいボンドが登場する際には欠かせない作り手となっていくのかもしれない。

しかし『007』シリーズへの登板が映画ファンに望まれているクリストファー・ノーランは、かつて、シリーズをリニューアルするタイミングで監督に就任する可能性を示唆していた。

「(『007』の監督は)いずれ実現するかもしれないね。誰かが必要とされると思うんだ。[中略]『007』には改革が必要になる、誰かが必要になるんだよ。」

かつて傑作ボンド映画を生んだマーティン監督か、それともシリーズを大胆に一新しそうな鬼才か……。あなたが観たい新『007』はどっち?

Source: http://www.cinemablend.com/news/1709990/what-would-bring-goldeneye-and-casino-royales-director-back-to-james-bond
Eyecatch Image: Themeplus ( https://www.flickr.com/photos/85217387@N04/8446295874 ) / remixed by ORIVERcinema

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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