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クリストファー・ノーラン『007』を撮るのは「シリーズに改革が必要」なタイミング?「いずれ実現するかも」

『007』シリーズに変革の時が訪れて久しい
2015年『007 スペクター』を最後にダニエル・クレイグがジェームズボンド役からの卒業を示唆したほか、同作と『007 スカイフォール』(2012)を手がけたサム・メンデス監督もシリーズを続投しない方針を明らかにしているのだ。奇しくも2017年7月9日(現地時間)、イギリス・ミラー紙がクレイグのボンド役に復帰すると報じた(真相は不明)が、『007』第25作で新たな監督が必要になることは変わりない

この状況にあって、一部のファンが登板を待ち望み、噂が絶えないのが『ダークナイト』3部作や『インセプション』『インターステラー』、そして新作『ダンケルク』が待機中のクリストファー・ノーランだ。『007』ファンを公言する彼に新作を撮ってほしい、ならば新ボンドにはトム・ハーディがふさわしいのではないか――。しかしプレイボーイ誌のインタビューに登場したノーランは、今後すぐに『007』を手がける可能性を遠回しに否定している。

「いずれ実現するかもしれない」

『ダンケルク』のプロモーションでプレイボーイ誌に登場したノーランは、「自分なりのジェームズ・ボンドや『スター・ウォーズ』を撮りたいと思いますか?」と尋ねられると、数年間にわたって『007』の製作会社と話し合いを続けていることを明かした。

「そうだね、ボンド映画はね。プロデューサーのバーバラ・ブロッコリ、マイケル・G・ウィルソンと、ここ何年か話し合っているんだよ。僕は(『007』の)キャラクターが本当に大好きだし、彼らが作るものを観るのがいつも楽しみなんだ。(『007』を監督することは)いずれ実現するかもしれないね。誰かが必要とされると思うんだ、言ってる意味をわかってもらえるかな。(いずれ)『007』には改革が必要になる、誰かが必要になるんだよ。でも、彼らは(現在)うまくいってるしね」

すなわちノーランは、『007』シリーズの製作陣が求めさえすれば監督を引き受ける可能性が十分にあるということだ。しかし、おそらくそのタイミングはすぐに訪れないだろう、というわけである。プロデューサーと話し合いが続いているということは、製作陣はノーランの存在をすでに求めているはずだが、ノーランにとっては“今ではない”ということなのかもしれない。

CinemaCon 2017 #Dunkirk

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かつてサム・メンデス監督は、『007 スカイフォール』を手がけた際、ノーランの『ダークナイト』(2008)から大きな影響を受けたことを隠さなかった。ファンの間でも同作は「007版ダークナイト」とすらしばしば形容されたのである。思えば『007 カジノ・ロワイヤル』(2006)で幕を開けたダニエル・クレイグのジェームズ・ボンドは、それ自体が大きな改革ではなかっただろうか。そのクレイグが第25作に続投することが本当なら、確かにノーランのいう“改革”のタイミングは今ではなさそうである。

しかしひとつ気になるのは、『007』第25作にノーランの製作会社「シンコピー・フィルムズ」が関与しているという噂があることだ(詳細は記事「『007』次回作の監督はクリストファー・ノーラン?複雑すぎる製作状況、噂の背景を解説」をご参照いただきたい)。
これが事実ならば、ノーランは第25作に製作総指揮として関わっており、第26作で満を持してメガホンを取るのではないかと予想する声もある。第25作への関与の噂はさておき、第26作でノーラン登板、ボンド役が交代という展開は十分にありえる話だろう。もっとも、それがいつになるのかはわからないが……。

 

Source: http://screenrant.com/christopher-nolan-direct-james-bond-comments-reinvention/
Eyecatch Image: https://www.amazon.co.jp/Skyfall-Blu-ray-Import/dp/B006X040NY/

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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