Menu
(0)

Search

ティモシー・シャラメ×A24の卓球映画『Marty Supreme』ティザー予告編が米公開 ─ 日本でも撮影実施

https://www.youtube.com/watch?v=PI6-qKhzTt8

『デューン』シリーズや『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』(2024、日2025)のティモシー・シャラメ主演、A24製作『Marty Supreme(原題)』のティザー予告編が米国で公開された。

本作は1950年代の卓球界を舞台に、誰にも尊重されない夢を持つ若者マーティ・マウザー(シャラメ)が、偉業を達成すべく地獄に身を投じていく物語。監督・脚本は『グッド・タイム』(2017)『アンカット・ダイヤモンド』(2019)などの“サフディ兄弟”の兄ジョシュ・サフディが単独で務めた。

予告編は、ホテルのスイートルームに宿泊している主人公のマウザーが、グウィネス・パルトロウ演じるスター俳優に電話をかける場面から始まる。

「もしもし、マーティ・マウザーです。ロイヤルスイートに泊まってるんですが、昨日ロビーでお見かけして。本物の映画スターと話したことはないんですが、僕もパフォーマーみたいなもので」モーザーは、スターの部屋に新聞を入れておいたようだ。「新聞を見ました? それが僕です、“選ばれし者”」。

予告編では、モーザーが卓球の道をひたすらに突き進む様子が表現されている。オデッサ・アジオン演じる恋人に、モーザーは訴えかけるのだ。「僕には目標がある。これは神の恵みなんかじゃなくて、僕にはやりとげる義務があるってことなんだ。その義務は犠牲を伴う」。

また別の場面では、ビジネスマンらしき男にこう語る。「信じられないだろうけれど、このゲームは海外のスタジアムを満員にする。僕がシリアルの箱に載るのも時間の問題なんだよ」しかし、その道のりは決して楽なものではない。「マーティ、君は何が大切かをわかってない。君にはまだ力がないんだ」。

予告編では、卓球の特訓に全力で打ち込んだというシャラメによる試合シーンのほか、実際に日本で撮影された日本パートの映像もわずかに含まれている。

「もしも夢が叶わなかったらどうするの?」「そんなことは気にしたこともないよ」

既報によると、本作はオリジナル脚本ながら、実在したアメリカ人卓球選手マーティ・リーズマンの半生に着想を得ているという。1940代、12歳で卓球を始めたリーズマンは、のちに“卓球の魔術師”の異名をとり、累計22の主要タイトルを獲得、世界卓球選手権で5度の銅メダルに輝いた。2012年に82歳でこの世を去っている。

出演者はティモシー・シャラメのほか、『アベンジャーズ』シリーズのグウィネス・パルトロウが『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)ぶりに実写映画に復帰。恋人役を『アンティル・ドーン』(2025)のオデッサ・アジオンが演じるほか、ラッパーのタイラー・ザ・クリエイター、マジシャンのペン・ジレット、実業家ケヴィン・オリアリー、映画監督アベル・フェラーラなど、サフディ監督の意向で本職俳優以外のキャストが大勢起用された。

共同脚本は『グッド・タイム』『アンカット・ダイヤモンド』などのロナルド・ブロンスタイン。プロデューサーにはシャラメ、サフディ、ブロンスタインのほか、サフディ兄弟の弟ベニー・サフディの単独監督作『The Smashing Machine(原題)』も手がけるイーライ・ブッシュ、『アド・アストラ』(2019)などのアントニー・カタガスが名を連ねた。

映画『Marty Supreme(原題)』は2025年12月25日に米国公開予定。日本配給はハピネットファントム・スタジオ。

Writer

アバター画像
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

Ranking

Daily

Weekly

Monthly