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アイアンマンとアントマンのデザインは盗用だとしてマーベルが訴訟される

『アベンジャーズ』マーベル・シネマティック・ユニバースのディズニーとマーベル・エンターテインメントが、「アイアンマン」や「アントマン」のデザインをめぐって訴訟を起こされている

訴えを起こしたのは、カナダ・モントリオールのコミック出版社Horizon Comicsと、コミック・クリエイターのベン&レイモンド・レイ兄弟。同社が2001年から2002年にかけてImage Comicsより刊行したシリーズ『Radix』のキャラクター・デザインが、マーベル映画に盗用されたという。

『Radix』をめぐっては、これまでもデザインの盗用トラブルがあったようだ。2002年には、MIT(マサチューセッツ工科大学)がソルジャーテクノロジー研究所を設立するための5,000万ドルの研究助成金を得る目的で、このコミックのイラストを無断使用。当時MITはこれを公的に謝罪したため、訴訟には至っていない。

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レイ兄弟はこの「MIT騒動」以前に、現マーベル・コミック編集長のC.B.セブルスキーからマーベルでのオファーを打診されていたことがあり、一度辞退していたようだ。2002年に再オファーを受けた兄弟は今度は承諾し、『X-Men』や『Thor』のコミックでペンシラーやインカーを務めている。

彼らがマーベルを相手取って訴訟を起こしたのは、これが初めてではない。以前には、ロバート・ダウニー・Jr.の『アイアンマン3』(2013)ポスターが「Horizonの『Radix 1』に登場するキャリバンというキャラクターが着たスーツに酷似している」と訴えていたことがある。パワードスーツを着た『Radix』のキャラクターが片膝をついているものだ。

原告は自身らがマーベル・コミックで仕事をしていたことから、少なくとも6人のマーベルの現役社員が『Radix』のコミックを知っていたとして、盗用の根拠を主張。この裁判は実に4年続き、2019年にはマーベル側が勝利した。『アイアンマン3』のポスターデザインに関わり、かつ、『Radix』のキャリバンというキャラクターのイラストを見たことがあるマーベル社員が存在するという証拠が認められなかったため、デザインの盗用は「憶測に過ぎない」として訴えは退けられている。

この度Horizon Comicsのレイ兄弟が新たに主張しているのは、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)に登場したアイアンマン/マーク50のスーツと、『アントマン』シリーズのアントマンのスーツのデザイン盗用。アイアンマン/マーク50については、「一貫してHorizonの作品を流用している」「『Radix』のマックスウェルというキャラクターのものと実質的に類似している」と訴えている。カナダ現地メディアのCTV Newsでは、類似性を主張する画像がいくつか掲載されている。いずれも、スーツやヘルメットの部分的な類似性を示すものだ。

原告側は以前にも訴訟を起こした経緯を踏まえながら、「マーベルはさらに悪質なやり方でHorizonの著作権を侵害している」と主張。この真偽は今後、法廷で明らかにされることになる。

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Source:CTV News,THR

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THE RIVER編集部THE RIVER

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