マーベル、「荒野行動」ネットイースとの提携を発表 ─ ゲームやテレビシリーズ、コミックを展開へ

米マーベル・エンターテインメントが、ソーシャルゲーム「荒野行動」「IdentityV 第五人格」などで知られる中国のIT企業ネットイース(網易)と戦略的パートナーシップを結んだことを発表した。
今後のプロジェクトについて詳細は明かされていないが、両者はおなじみのストーリーやキャラクターを基にオリジナルのコンテンツを開発するとのこと。2019年5月21日現在、ゲームやテレビシリーズ、コミック作品の展開が予定されているという。
なお発表によると、両者のコンテンツは「中国、またはその他のユーザー」を対象にするとのこと。世界的な展開を視野に入れつつ、まずは国内が第一の対象になっているとみられる。マーベルは『アベンジャーズ/エンドゲーム』を大々的にプロモーションするなど、映画市場・ゲーム市場・ウェブ市場としての中国の実力とポテンシャルを高く評価しているようだ。
ネットイースの創立者兼CEOであるウィリアム・ディン氏は、マーベルへの敬意を示し、「愛されるストーリーやキャラクターを世界規模のエンターテインメント・コンテンツに組み込めることに興奮しています。ネットイースの“パッション・オブ・ゲーマーズ”という理念に従い、ゲームプレイヤーやマーベルファンに満足していただける高品質のコンテンツをお届けするため励んでまいります」とのコメントを発表。マーベル・エンターテインメントのダン・バックリー会長は、現代において「ゲームこそマーベル・ヒーローの物語を味わえる最高の方法のひとつ」だとして、マーベル・ユニバースをさらなるファンへ届けられることに期待を寄せた。
ソーシャルゲームのイメージが強いネットイースだが、ポータルサイトやネットメディアなどインターネットサービスを多岐にわたって展開中。新作コンテンツのほか、マーベルと既存ゲームのコラボレーションなどが行われる可能性もありそうだ。なお、ネットイースは2019年1月、PlayStation®4用ソフト『Detroit: Become Human』などを手がけるフランスのゲーム会社Quantic Dreamへの出資も発表していた。
Source: Marvel