マーベル・スタジオ「ストリーミングは100%未来」劇場公開作との棲み分け、ケヴィン・ファイギ語る

巨大フランチャイズとなったマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)を有するマーベル・スタジオは、劇場公開作とストリーミング配信の両輪戦略を推し進めていく方針だ。同スタジオを率いるケヴィン・ファイギは米emmyのインタビューで、ストリーミング配信の将来について次のように語っている。
「ストリーミングは100%未来であるし、消費者の視聴の場となる。我々の長編物語のシリーズも観ていただけたら嬉しい。例えば『ワンダヴィジョン』のような体験は、映画では味わえないものです。ストリーミングでは味わえないもののために映画を観に行き、また映画では味わえないもののためにストリーミングを観る。もちろん、劇場公開作のすべてはいずれストリーミング配信されますよね。」
マーベル・スタジオの作品は今後、Disney+(ディズニープラス)配信予定の「ワンダヴィジョン」や「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」はじめ、「ロキ」「Ms.マーベル」「シーハルク」「ムーンナイト」「ホークアイ」といったドラマ作品を数多く控える。これは長編映画の予定ラインナップに匹敵するボリュームで、マーベル・スタジオがストリーミングと劇場公開作の両輪で仕掛けるという意向が強く感じられる。
配信ドラマの「ワンダヴィジョン」は、長編映画『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス(原題)』に直接つながる内容となることもわかっている。ファイギの発言は、配信と劇場公開作、それぞれの提供するスタイルの違いを楽しんで欲しいといったような趣旨だが、熱心なファンにしてみれば、両方を漏れなく観ておかなければ気がすまない。
同じディズニー傘下のシリーズでは、スター・ウォーズ「マンダロリアン」がドラマシリーズとして成功。ファイギの言うように、映画では味わえないエンターテインメントを提供している。「マンダロリアン」の成功に続き、ルーカスフィルムは新たなスピンオフ企画を多数発表。マーベル・スタジオ流のユニバース展開を彷彿とさせる戦略だ。発表された企画の中には劇場公開が予定された長編作品もある。となると、「配信作品と劇場公開作品が相互作用する」というのが、米ディズニーが考えるひとつの形式なのかもしれない。
ところでファイギの発言では、最後に「もちろん、劇場作のすべてはいずれストリーミング配信されますよね」というものがあるが、これは「長編映画が劇場公開を止め、すべてストリーミング配信に流れる」という意味ではなく、「劇場で公開された長編映画が、いずれストリーミング配信にもやってくる」という意味だろう。
マーベル・スタジオ製作の新スタイルをうらなう、ドラマシリーズ「ワンダヴィジョン」は2021年1月15日(金)日米同時配信。
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Source:emmy



























