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【解説】ゲーム『Marvel’s Avengers (アベンジャーズ)』ヴィランはモードック、インヒューマン病の不安を利用 ─ 開発者インタビュー

Marvel's Avengers(アベンジャーズ)
© 2020 MARVEL. Developed by Crystal Dynamics and Eidos Montréal. Development support provided by Nixxes. All rights reserved.

スクエア・エニックスのスタジオ クリスタル・ダイナミクスと米マーベル・エンターテインメントがタッグを組んで製作するPlayStation4/Xbox One用(PlayStation 5/Xbox Series Xにも対応予定)アクションアドベンチャーゲーム『Marvel’s Avengers(アベンジャーズ)』より、最新情報がたっぷり詰まった新映像「Marvel’s Avengers War Table」が配信された。

この記事では、映像で明らかになった新たな情報や、開発のクリスタル・ダイナミクスへ行ったインタビューの内容をまとめてお届けする。

メインヴィランはモードック(MODOK)

「A-Day」と呼ばれる事件で、世界は激変。アベンジャーズが巻き起こした事故により、サンフランシスコはインヒューマン病とガスの蔓延する隔離地域へと変貌してしまった。

ファンは“インヒューマン病”という表現に反応したことだろう。マーベル世界では、言うまでもなく“インヒューマンズ”が知られるが、もとは惑星クリーで暮らす超人類で、テリジェンミストを浴びて様々なスーパーパワーを得たという出自になっている。ゲームでは、テリジェンミストに相当する気体を浴びてスーパーパワーが備わってしまった人々を“インヒューマン病”と呼ぶようだ。

ハルク/ブルース・バナーは、アベンジャーズを「社会の脅威」であると認めて解散。スーパーヒーロー不在の世界で、人類の新たな代表者となるべく台頭するのがタールトンという男だ。自らもA-Dayの被害者であるタールトンは、科学部隊「AIM」を率いて、インヒューマンへの人々の恐怖心を利用し、「スーパーパワーを持つ者は手におえず、信用してはならない」と世間に訴える。そのタールトンが変貌するのが……、コミック・ファンにはおなじみのモードック(MODOK)だ。

Marvel's Avengers(アベンジャーズ)
© 2020 MARVEL. Developed by Crystal Dynamics and Eidos Montréal. Development support provided by Nixxes. All rights reserved.
Marvel's Avengers(アベンジャーズ)
© 2020 MARVEL. Developed by Crystal Dynamics and Eidos Montréal. Development support provided by Nixxes. All rights reserved.

MODOKは「Mental Organism Designed Only for Killing = 殺人専用にデザインされた知的生命体」の略で、極端に大きな頭部と小さな身体が特徴のスーパーヴィラン。開発陣はメインヴィランを選ぶにあたって、「アベンジャーズに匹敵する力や頭脳の持ち主を探し求めていた」と話している。社会の不安を操り、タールトンはその精神で機械を操る。アベンジャーズが未だかつて対峙したことがない、「洗練された脅威」として立ちふさがるのだ。

スーパーヒーローへの不信感を利用するタールトンに対して、カマラ・カーンはスーパーヒーローを信じ続ける10代の少女。彼女は身体を自由に巨大化させることができるミズ・マーベルとして知られ、このゲームではメイン・キャラクターのひとりである。スーパーヒーローに憧れる存在であるから、我々プレイヤー自身を投影するような役どころになるだろう。

Marvel's Avengers(アベンジャーズ)
© 2020 MARVEL. Developed by Crystal Dynamics and Eidos Montréal. Development support provided by Nixxes. All rights reserved.

カマラは、AIMは人体実験を繰り返す悪の組織で、タールトン/モードックこそがアベンジャーズに汚名を着せようとする黒幕であると考える。かくしてカマラは、長い間解散状態にあったアベンジャーズのメンバーを再集結させ、世界を救うために今一度の「アッセンブル」を目指すのだ。

自分だけのアベンジャーズを作れ

この度の映像では、ソーが主体となるヒーローミッション「かつてアベンジャーズだった者…」のプレイ動画が初公開。ソーは浮遊しながらの空中移動が可能のようで、ハンマー(ムジョルニア)を振り回す打撃攻撃に、雷を落とす遠距離攻撃もできるようだ。爽快感の高いヒーローとなりそう。複数の敵をマークして素早く打ち倒す「マニュアルターゲット」は、コミック「The Mighty Thor」からのインスピレーションだという。

Marvel's Avengers(アベンジャーズ)
© 2020 MARVEL. Developed by Crystal Dynamics and Eidos Montréal. Development support provided by Nixxes. All rights reserved.

各ヒーローには「アサルト」「アルティメット」「サポート」の3種類のヒーローアビリティがあり、これはコミックや映画からインスピレーションを受けている。ソーの「アルティメット」アビリティは映画でもおなじみのビフレスト。通常では破ることの出来ないシールドを貫通して、強烈な一撃を食らわすことができる。

各ヒーローは経験値に応じて、スキルツリーから新たなスキルをアンロックできる。ヒーローを自分好みに成長させ、自分だけのアベンジャーズを結成するのだ。

見た目のカスタムだって自在。様々なコミックから着想を得たコスチュームが多数存在するから、自分だけの夢の組み合わせを楽しむこともできるようだ。

目玉となる「ウォーゾーン」は、シングルプレイもしくは最大4人での協力プレイ、あるいはAIの仲間と一緒にチームを組んで、アンロック済みのヒーローを選べるミッション。探索に向けたオープンスペースのものもあれば、密集した室内エリアのものもあり、目標達成型のチャレンジやボス戦、報酬が設けられている。紹介映像では、ニック・フューリー、マリア・ヒル、ジャーヴィス、ハンク・ピムといった様々なマーベルキャラクターが登場することもチラリと言及されている。

Marvel's Avengers(アベンジャーズ)
© 2020 MARVEL. Developed by Crystal Dynamics and Eidos Montréal. Development support provided by Nixxes. All rights reserved.

開発者インタビュー

THE RIVERではこの新映像の公開にあわせて、この野心的なプロジェクトで開発を手掛けたクリスタル・ダイナミクスメンバーへの合同インタビューに参加している。話を聞いたのは、スコット・アモス(スタジオヘッド)、元ノーティードッグのショーン・エスカイグ(クリエイティブディレクター)、『ゴッド・オブ・ウォー』シリーズのヴィンス・ナポリ(コンバットディレクター)、『トゥームレイダー』シリーズのフィリップ・セリオン(ウォーゾーンディレクター)という錚々たるメンバーだ。

── このゲームをプレイするにあたって、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の知識は必要ですか?観ておくべき映画はありますか?

ショーン(クリエイティブディレクター)「このゲームでは、マーベル世界について“啓蒙(education)”できると考えています。カマラ・カーン(ミズ・マーベル)がこうした大作に主人公として紹介されるのは、これが初めてのことですよね。

このゲームではマーベルと共に、全く新しい角度からアベンジャーズを描いています。ですからMCUの知識は特に必要ありません。カマラ・カーンや、インヒューマンのオリジンも描きます。

ゲームでは、アベンジャーズがパレードに参加した『A-Day』で事故が起こります。未知のテクノロジーを何者かが奪おうとした結果、大爆発が起こるのです。具体的にはテリジェン・リアクターの爆発です。これによって多くの人々が負傷し、さら酷いことに、一部の人たちは“病気”になりました。インヒューマン病です。

世の中の人々は、“アベンジャーズは、やり過ぎだ”と怒りました。自分たちのせいで事故が起こってしまったということで、アベンジャーズは解散してしまいます。この隙に、AIM (アドバンスド・アイデア・メカニクス)という組織が台頭します。これを率いるのはジョージ・タールトンで、彼は後にモードックとなります。タールトンは、スーパーヒーローに代わるもの、つまり“科学”を世界に提示します。AIMとタールトンの狙いは、スーパーヒーローを科学に置き換えることです。」

Marvel's Avengers(アベンジャーズ)
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── CO-OPは最大4人でプレイできるということですが、チーム技も4人で繰り出せるのですか?また、スキルツリーで強化できるのですか?

ヴィンス(コンバットディレクター)「CO-OPの技には3つの要素があります。まず『ダブルテイクダウン』。2人のキャラクターがパリィで巨大な敵をテイクダウンさせることができます。それから『ステータス異常』を敵に与えれば、例えばチームメンバーの攻撃ダメージが2倍になるなどの効果があります。

『サポート』アビリティは、協力プレイに効果的です。例えばブラック・ウィドウは透明になるスキルがあるのですが、チームメンバーみんなを透明にさせるとか、ソーはライトニング・シールドで近くのチームメンバーを一定時間無敵にさせるとか。これらの技は全てアップグレードすることができ、パークやギアも用意されています。」

Marvel's Avengers(アベンジャーズ)
© 2020 MARVEL. Developed by Crystal Dynamics and Eidos Montréal. Development support provided by Nixxes. All rights reserved.

── ギアにはレアリティがあるようですが、“ハクスラ(ハックアンドスラッシュ)”的な、より良いギアを手に入れるために何度もミッションをプレイできるようなものになりますか?

ヴィンス「そうですね。難易度やミッションのタイプによって、得られるギアのレアリティやパワーレベルが変化していきます。プライム・ギアと呼ばれるような良いギアは、スペシャル効果も数値もあります。ですから、各ギアには数値やスペシャル効果の状態が良いバージョンが存在するわけです。」

フィリップ(ウォーゾーンディレクター)「『ウォーゾーン』には様々なタイプのミッションがあります。何度も繰り返しプレイしたくなると思います。例えば、あるミッションでは隠し金庫があって、ここから得られる座標を追うと、レアリティの高いギアなど、良いアイテムを手に入れることができます。

また、AIMが世界のどこかで事件を巻き起こすことで『ウォーゾーン・ミッション』が発生するなど、ランダムな要素もあります。だから、様々なミッションをリピートしたくなると思います。何度プレイし直しても、『ウォーゾーン・ミッション』は新鮮に楽しめるようになっています。」

── メインヴィランにモードックが選ばれた理由は?また、マーベルらしいストーリーを作ることについて教えて下さい。

ショーン「ストーリーについては、個人的にはアレックス・ロスのコミック『マーベルズ』からの影響を活かしています。ヒーローたちが、強大で恐ろしいバケモノとして、普通の人間を脅かしかねないものとして描かれていますよね。ヒーローの強大な危険性という側面です。これがポイントとなりました。

向こう見ずなアベンジャーズが大衆から嫌われてしまい、そのうちに、今作のヒーローとヴィランが生まれます。カマラ・カーンとタールトンです。2人とも『A-Day』の事故で力を得ますが、タールトンは『ヒーローは恐るべき存在だ』という考え。一方のカマラは、事故に遭ってもなおアベンジャーズを信じていて、人類を救えるのは彼らしかいないんだと考えています。世界を救えるのは『科学』か『ヒーロー』か、2つの異なる視点があるわけです。」

Marvel's Avengers(アベンジャーズ)
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── 発売予定を2020年5月から9月4日に延期しました。その分、ファンは期待して待っていていいですか?(笑)

スコット(スタジオヘッド)「その質問には『イエス』です!(笑)最高のゲームにしますので!

発売日の延期は、クオリティのことを考えて行いました。我々はこのゲームを、“ファンとして”、“ファンのために”作っています。新しいヒーロー、新しい敵を作って、6体の異なるヒーローのバランスを取って、シングルプレイヤーモードとCO-OPモードのチューニング…我々が果たそうとしている野心のスケールは、こんなにも大きいのです。これらをきちんと一つにして、世界中のプレイヤーがゲーム世界にどっぷり浸かって、向こう何年も遊んでもらえるようにしたかったんです。だから、“うまく仕上げる”だけではなく、マーベルと協力しながら、『Marvel’s Avengers(アベンジャーズ)』のタイトルに相応しいものを作ろう!と話をしました。」

Marvel's Avengers(アベンジャーズ)
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PS4/Xbox One『Marvel’s Avengers(アベンジャーズ)』は2020年9月4日(金)発売。現在予約受付中だ。

予約情報のまとめはコチラ

Writer

中谷 直登
中谷 直登Naoto Nakatani

お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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