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「シー・ハルク」主演女優、スト中のディズニーCEOに「ズレてる」批判の意図を説明 ─ 「ヒートアップしてしまうもの」

タチアナ・マスラニー
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/28553991441/ Remixed by THE RIVER

2023年の俳優ストライキ中、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)ドラマ「シー・ハルク:ザ・アトーニー」(2022)で主演を務めたタチアナ・マスラニーが、マーベル・スタジオの親会社である米ウォルト・ディズニー・カンパニーのボブ・アイガーCEOを非難したことが話題となった。このたび、英Independentの取材に応じたマスラニーは当時を振り返り、発言の意図を改めて明かした。

昨年7月より行われた全米映画俳優組合SAG-AFTRAによるストライキは、メジャースタジオとのせめぎ合いの末、11月に無事終結した。ストライキ中は組合側とスタジオ側の大きな隔たりが露呈し、ディズニーのボブ・アイガーは俳優たちのスト行為を「現実的ではない」と発言したことが話題となった。

その後、米The Hollywood Reporterよりアイガーの発言に関する意見を尋ねられたマスラニーは、「彼は完全に感覚がずれていると思います」「自分に視聴者やお金を届ける労働者たちのことに全く興味がないんですよ」と発言。「ディズニーの作品で働いたことがある身からすれば、どこで人々が軽視され、利用されるのかを知っています。クルー、キャスト、脚本家など、実際に番組を作っている人々に分配されない富の量はとんでもないものです」と不満を伝えていた。

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当時から8ヶ月、マスラニーは自身の発言について「あのような時では、ヒートアップしてしまうものです」と振り返っている。“あのような時”というのは当然、俳優たちが路上で一丸となって待遇改善をスタジオに訴えるストライキのことだ。「全員と一致団結しながらピケラインに並べば、自分自身が伝えたい方法で自分の考えを伝えるのは難しいのです」と話し、あくまで総意を代弁したものであることを示唆した。

一方、マスラニーはスト終了後もハリウッドに対して思うことがあるようで、一つに俳優のオーディションプロセスを例に挙げている。「セルフテープを虚空に送っているようなもので、返事は全く返ってきません。フィードバックもないし、とにかく働き続けるんです!自分で撮影して、編集もこなすので、さらに自意識過剰にさせられます」。

子役から活動し、下積み時代も長かったマスラニーは、MCUドラマ「シー・ハルク:ザ・アトーニー」で世界的に名を知られるようになった。その矢先のストライキということもあり、ディズニーに対しては複雑な思いを抱いていたはずだ。

なおマスラニーによれば、現時点で「シー・ハルク」シーズン2は実現しない見込みなのだとか。もっとも、今後のMCUではアベンジャーズ映画が2本控えているため、シーハルクの再登場には期待したいところだが……。

Source:Independent,Variety,THR

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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