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『マトリックス レザレクションズ』予告編の楽曲「White Rabbit」をめぐる深い繋がり、監督が明かす

マトリックス レザレクションズ
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2021年9月9日、待望のSFアクションシリーズ最新作『マトリックス レザレクションズ』の予告編が世界一斉に公開されてから、続編での展開方法をめぐる予測合戦が繰り広げられている。やはり映像は謎だらけだが、大きな手がかりとなるのは予告編で流れる曲「White Rabbit」だろう。この「White Rabbit」、監督復帰を果たすラナ・ウォシャウスキーによれば『マトリックス』との深い繋がりがあるという。

「White Rabbit」は、米出身のロックバンド「ジェファーソン・エアプレイン」が1967年にリリースした楽曲。『マトリックス』でもストーリー上の重要な役割を担っている名作ファンタジー「不思議の国のアリス」の物語を歌った曲だ。「White Rabbit」は、ウォシャウスキー監督の強いこだわりにより『レザレクションズ』の予告編で使用されたというが、その理由は両者に内容の共通点があるということだけなのだろうか。このたびドイツのイベントに出席したウォシャウスキー監督は、「White Rabbit」を採用した理由は「それよりもっと深いことがある」と語っている。

「(ジェファーソン・エアプレインのボーカルを担当した)グレイス・スリック本人は、当時オープンしたばかりのあるクラブで『White Rabbit』を披露したんです。ジェファーソン(・エアプレイン)はそのクラブのハウスバンドとして結成されました。なんとそのクラブは“マトリックス”と呼ばれていたんですよ。

ウォシャウスキー監督の話にあるように、ジェファーソン・エアプレインが結成された1965年に、クラブ「マトリックス」もサンフランシスコでオープンした。「White Rabit」のボーカルを務めたグレイス・スリックを含め、ジェファーソン・エアプレインはマトリックスでのライブを通して一躍有名となったのだ。

ともあれ、『マトリックス』と「White Rabbit」が、「不思議の国のアリス」を下敷きにした作品という共通点だけでなく、ジェファーソン・エアプレインとの歴史的な繋がりもあったというから驚きだ。クラブ「マトリックス」は1972年に閉店しているが、店を構えていたサンフランシスコは『マトリックス』の仮想世界で主人公ネオが暮らしていた街でもある。こうした重層的な共通点からは、ウォシャウスキー監督の強い思い入れが伝わってくる。

ちなみに、「マトリックス」ではジェファーソン・エアプレインのほか、ドアーズやモビー・グレープ、チューブス、ウェイラーズなど、数多くのバンドがパフォーマンスをした。

映画『マトリックス レザレクションズ』は2021年12月公開予定。

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Source: Internationales literaturfestival Berlin

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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