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グザヴィエ・ドラン『マティアス&マキシム』予告編 ─ 『君の名前で僕を呼んで』に感銘「真っ直ぐで、ただ心に響く」

マティアス&マキシム
© 2019 9375-5809 QUÉBEC INC a subsidiary of SONS OF MANUAL

“革命児”グザヴィエ・ドランの最新作『マティアス&マキシム』より、予告編映像とポスタービジュアルが届けられた。

本作はドランがルカ・グァダニーノ監督『君の名前で僕を呼んで』に感銘を受け、新たに描いた愛の物語。『君の名前で僕を呼んで』を観た後、「しばらく動けないほどの衝撃だった。恋についての真実を審美的な映画で見ることはなんて感動的なんだろう。僕は自分が20代の頃のことを思い出した」と語るドランは、この名作に応えるように、現代を生きるマティアスとマキシムの物語を誕生させた。実際に、この新たなラブストーリーを捧げたい監督の一人として、ルカの名前が本編の冒頭で記される。

6年ぶりとなる自身の作品への出演を果たし、地元カナダ・ケベックでの撮影や仲間役を実際の友人たちに依頼するなど、ドランは特別な思い入れを見せている。突如芽生えた感情、溢れ出る愛おしさ、触れたい衝動、追いかける眼差し、「誰かを好きになること」の切なさと恋しさが凝縮された新たな愛の傑作が誕生した。

ポスタービジュアルでは、劇中で短編映画の出演を頼まれカメラを前にキスを交わすマティアスとマキシムの連動した写真が並び、まさに友情が恋へと変わる瞬間を切り取っている。ビジュアルと同じシーンから始まる予告編では、突如芽生えた感情に戸惑い、葛藤する二人の様子が映し出される。ドランが美しさを追求したという息を呑むほどロマンティックで官能的なラブシーンも少しだけ公開。胸が苦しくなるような切なくエモーショナルなシーンがぎゅっと詰め込まれた予告編に仕上がっている。

第72回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品されると、各メディアからは「ドラン史上最も官能的で美しい (Variety)」、「心の底から共感できる (TELEGRAPH)」、「成熟したドランに魅了される(THE WRAP)」と絶賛の声が寄せられた。また、初期の代表作品(『わたしはロランス』『Mommy/マミー』など)で見られる繊細な心理描写、余韻を残すセリフが印象的に使用され、その原点回帰も見どころの一つだ。

マティアス&マキシム
© 2019 9375-5809 QUÉBEC INC a subsidiary of SONS OF MANUAL
マティアス&マキシム
© 2019 9375-5809 QUÉBEC INC a subsidiary of SONS OF MANUAL

たった一度の戯れのキス。そして溢れ出す、友達以上の想い。
マティアスとマキシムは30歳で幼馴染。友人が撮る短編映画で男性同士のキスシーンを演じることになった2人は、その偶然のキスをきっかけに秘めていた互いへの気持ちに気付き始める。美しい婚約者のいるマティアスは、親友に芽生えた感情に戸惑いを隠せない。一方、マキシムは友情が壊れてしまうことを恐れ、想いを告げずにオーストラリアへと旅立つ準備をしていた。迫る別れの日を目前に、二人は抑えることのできない本当の想いを確かめようとするのだが……。

『マティアス&マキシム』は、2020年9月25日(金)より、新宿ピカデリーほか全国ロードショー。

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THE RIVER編集部THE RIVER

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