Menu
(0)

Search

グザヴィエ・ドラン最新作『マティアス&マキシム』公開決定、予告編&場面写真 ─ 30歳男性の幼なじみ同士、偶然のキスから始まる恋

マティアス&マキシム
© 2019 9375-5809 QUÉBEC INC a subsidiary of SONS OF MANUAL

『わたしはロランス』(2012)『Mommy/マミー』(2014)などで知られる、“映画界の革命児”グザヴィエ・ドランの最新作『Matthias&Maxime(原題)』が、邦題『マティアス&マキシム』として2020年9月25日(金)より劇場公開される。あわせて特報映像・場面写真が到着した。

マティアスとマキシムは30歳で幼馴染み。友人が撮る短編映画で男性同士のキスシーンを演じることになった二人は、その偶然のキスをきっかけに、秘めていた互いへの気持ちに気づき始める。美しい婚約者のいるマティアスは、親友に対して芽生えた感情に戸惑いを隠せない。一方のマキシムは友情が壊れてしまうことを恐れ、想いを告げずにオーストラリアへ旅立つ準備をしていた。迫る別れの日を目前に、二人は抑えられない本当の想いを確かめようとするのだが……。

本作は第72回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、「帰ってきたドラン! キャリア史上最も官能的で美しい」「心の底から共感」「とにかくストレートで心に響く」「成熟したドランに魅了される」などの絶賛を浴びた。初期の代表作にみられる繊細な心理描写、余韻を残すセリフなどの原点回帰も見どころで、「このドランが見たかった!」との声も上がっている。

マティアス&マキシム
© 2019 9375-5809 QUÉBEC INC a subsidiary of SONS OF MANUAL

またドランは、『トム・アット・ザ・ファーム』(2013)以来6年ぶりに俳優として自身の作品に出演。故郷モントリオールで親しい仲間と共に作り上げた本作は、これまで一貫して描き続けてきた「母と子」というテーマから、青年同士の友情と恋心に焦点を当てた青春ラブストーリーとなった。ドランは「これまで描いたことのなかったラブストーリーを描きたかった」として、以下のコメントを発表している。

「30歳のマティアスとマキシムは、5歳の頃からの親友であり兄弟のような関係。でも、それまでの彼らの関係や強い絆が変わろうとしている、それこそがこの映画のテーマです。それまで互いに恋心は抱いていなかったものの、偶然のキスをきっかけに、相手を愛しているかもしれないという感情に襲われ、戸惑う。そんな友情と恋の狭間で揺れる二人の青年を描きたかった。それから、これはホモセクシャリティがテーマの映画ではありません。これは普遍的なラブストーリー。性別にかかわらず、恋と友情の狭間で揺れる感情っていうのは、誰もが一度は経験したことがある感情だと思う。」

マティアス&マキシム
© 2019 9375-5809 QUÉBEC INC a subsidiary of SONS OF MANUAL

特報映像では、親友と交わしたキスをきっかけに、思わぬ感情に戸惑う主人公たちの姿が収められている。大きく手を広げて空を仰ぐ、ドラン自ら演じるマキシムの姿は『Mommy/マミー』を彷彿とさせるだろう。美しい恋人もいるマティアスとマキシムが、友情と恋の間で葛藤する様子も垣間見える。2人の間に愛は生まれるのか、友情は守られるのか。あふれ出る愛おしさ、触れたい衝動、相手を追いかける眼差しなど、スクリーンに映し出される全てが“恋”そのものを物語る、“誰かを好きになること”の切なさと喜びを凝縮した一作だ。

映画『マティアス&マキシム』は2020年9月25日(金)、新宿ピカデリーほか全国ロードショー

Writer

アバター画像
THE RIVER編集部THE RIVER

THE RIVER編集部スタッフが選りすぐりの情報をお届けします。お問い合わせは info@theriver.jp まで。