カンバーバッチ&ザッカリー・リーヴァイ夢の共演、『モーリタニアン 黒塗りの記録』実際の映像

『ドクター・ストレンジ』のベネディクト・カンバーバッチと、『シャザム!』のザッカリー・リーヴァイが夢の共演だ。映画『モーリタニアン 黒塗りの記録』より、アメコミ映画ファンも注目の本編映像が届けられた。
『モーリタニアン 黒塗りの記録』は、アメリカ同時多発テロ事件への関与を疑われ、キューバのグアンタナモ米軍基地に収容された男性の、黒塗りだらけの手記を映画化した話題作。どうしてもこの手記を映画化したいと切望したのがカンバーバッチだったのだ。もともとは製作のみを手掛けるつもちだったカンバーバッチは、この作品に惚れ込み、自ら出演を買って出た。
映像は、テロ関与の容疑がかけられたモハメドゥ(タハール・ラヒム)の起訴に燃える米軍中佐スチュアート(ベネディクト・カンバーバッチ)が、訓練生時代の同期でモハメドゥを取り調べたことのあるニール・バックランド(ザッカリー・リーヴァイ)とビリヤードに興じる場面。一見すると友人との憩いの時間のようにも思えるが、スチュアートはモハメドゥに関する情報を入手しようとさりげなくニールに探りを入れる。何故ならばグアナンタナモ収容所での情報は不可解なことに機密扱いとなっており、米政府側であるはずのスチュアートにも詳細がなかなか明らかにされないからだ。
焦りの色を見せるスチュアートにニールは「MFR」なるものの存在を明かす。MFRとは記録用覚書のことで、尋問方法から証言内容まですべてが記されている重要書類なのだという。それこそがモハメドゥを起訴する際の大きなヒントになると直感したスチュアートはMFRの入手方法を尋ねるが、ニールはすぐさまこう告げる。「渡すとなるとスパイ法違反になる」と。
スチュアートはモハメドゥ極刑を望む米政府からの依頼で起訴への準備を進めている。それなのに、なぜ米政府は曖昧な情報しか流さないのか?そこには世界を震撼させる不都合な真実が隠されていた。
ニールを演じるのは、DCコミックス原作の映画『シャザム!』でスーパーヒーローのシャザムに扮したザッカリー・リーヴァイ。かたやカンバーバッチは、マーベル・コミックス原作の映画『ドクター・ストレンジ』の主人公ドクター・ストレンジとしてお馴染みだ。そんな二大コミックスの二大ヒーローの貴重な2ショットを祝福するかのように、この映像の冒頭ショットには、『シャザム!』内で重要なアイテムとなる“マジック8ボール”を彷彿とさせる8の数字が書かれたビリヤードボールがチラリとカメオ出演している。これは偶然だろうか……?アメリカのネイティブな英語を勉強して発音を習得したカンバーバッチのイントネーションにも耳を傾けてほしい。
『モーリタニアン 黒塗りの記録』は2021年10月29日(金)、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー。