『ダイ・ハード』次回作、再びR指定で製作か ─ プロデューサーが前向きな姿勢示す

ブルース・ウィリス主演、人気アクション映画『ダイ・ハード』シリーズの第6作『マクレーン(邦題未定、原題:McClane)』は、再びR指定作品として製作されることになりそうだ。プロデューサーのロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラ氏が前向きな姿勢を示している。
『マクレーン』では、ウィリスが演じてきた“最も不運で不死身の男”ジョン・マクレーンを主人公に、1970年代を生きる20代のマクレーンと、現在60代となったマクレーンの物語が同時に描かれるとのこと。脚本は『ダイ・ハード4.0』(2007)を手がけたレン・ワイズマンが担当する(監督への就任は不明)。
実は、ワイズマンによる『ダイ・ハード4.0』は、シリーズで唯一PG指定(編注:保護者の同伴を推奨するレーティング)となった作品だ。その他の作品は、登場人物の言葉遣いやアクション表現によってR指定となっている。それゆえ、一連の表現が抑制された『ダイ・ハード4.0』を好意的に捉えていないファンは少なくなかった。同作ではマクレーンの決め台詞「イピカイエ、くそったれ(Yippee-ki-yay, motherfucker)」すらも銃声にかき消されたのである。
こうした経緯があるために、ワイズマンが再登板する『マクレーン』が再びPG指定となるのか、あるいは“シリーズの伝統”たるR指定を継続するのかはファンにとって大きなポイントだ。このたび米/Filmのインタビューで、ボナヴェンチュラ氏はR指定継続の希望を示した。
「R指定になることを望みます。その件には関わっていませんが、(R指定を)好むかといえば、“もちろん”ですよ。」
この言葉からは、ボナヴェンチュラ氏が『マクレーン』のレーティングに関与しない立場であることが明かされている。ただしプロデューサーのトップというべき人物がR指定を望んだことは、作品に大きな影響として表れる可能性があるだろう。
なお『マクレーン』で描かれる1970年代のシーンには、若きジョン・マクレーンと妻のホリーが登場することが判明済み。ボナヴェンチュラ氏は、ワイズマンから聞かされたホリーのアイデアには特に驚かされたと語り、さらなる登場人物が姿を見せる可能性も示唆している。
「『マクレーン』では(『ダイ・ハード』)シリーズが始まる以前の物語を知ることになります。ですから、以前から知っているかもしれないキャラクターが出てくることになりますね。」
映画『マクレーン(邦題未定、原題:McClane)』の撮影・公開時期は未定。
Source: /Film