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マーベル幹部、2023年は「苦しかった」 ─ 『デッドプール&ウルヴァリン』でMCU復活宣言「より強くなって戻ってきた」

デッドプール&ウルヴァリン
(c) MARVEL 2024

「俺は救世主だ。俺は、マーベル・ジーザスだ」

映画『デッドプール&ウルヴァリン』のティザー予告映像で、ライアン・レイノルズ演じるデッドプールはそう口にした。この“偶然の予言”は、もしかすると真実になるかもしれない──。マーベル・スタジオの幹部陣が、本作でMCUの復活を宣言した。

アベンジャーズ/エンドゲーム』(2018)『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)の歴史的ヒット以来、MCUは決して良い状況にあるとは言えなかった。2023年、『アントマン&ワスプ:クアントマニア』と『マーベルズ』が興行的失敗を味わったこと、「シークレット・インベージョン」などのドラマシリーズがビジネス的&評価的に厳しい結果に終わったことは、“スーパーヒーロー疲れ”が業界で語られる大きな要因となったのだ。

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「苦しい時期でした。けれど、もしもトップにとどまりつづけていたら、それこそが起こりうる中で最悪の事態だったでしょう。少々ダメージを受けましたが、より強くなって戻ってきたのです」

Empireにてこう語るのは、マーベル・スタジオ幹部のルイス・デスポジート氏。「作りすぎると薄まってしまうのかもしれない……そんなことはもうしません。私たちは教訓を学びました」と述べ、今後は「年2~3本の映画と1~2本の番組」をリリースすると予告したのだ。これは、ウォルト・ディズニー・カンパニーのボブ・アイガーCEOによる予告とも完全に一致している

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マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長も、「今年ひとつの長編映画に力を集中できるのはいいこと」と述べ、現在のMCUを、もはや『アベンジャーズ』(2012)以前の“フェーズ1”と同様にとらえていることを明かした。「私は勝ち目がなさそうな時のほうが心地いい。サプライズを作り、期待を超えていくのが好きなんです。昨年は理想的ではありませんでしたが、そのいい準備をさせてもらえたように思います」

ファイギによれば、『デッドプール&ウルヴァリン』には「俺はマーベル・ジーザスだ」をはじめ、「より大きな意味をもつようになったセリフがいくつかある」という。さて、本当にこの映画はMCUの救世主になれるのか──。監督のショーン・レヴィはこう語る。

「ここ数作のマーベル映画が世界を熱狂させることに失敗したことを知らない人はいません。僕たちは興味深い時期に現れた、明らかな異物です。それが救世主的になりうるかどうかは、時間が教えてくれることでしょう」

映画『デッドプール&ウルヴァリン』は2024年7月26日(金)日米同時公開。

Source: Empire

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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