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『アベンジャーズ』ロキ、バッキー、スカーレット・ウィッチのスピンオフドラマ、MCU映画と直接つながる ─ マーベル・スタジオ社長が認める

トム・ヒドルストン セバスチャン・スタン エリザベス・オルセン
[左]Photo by THE RIVER [中]NASA/Bill Ingalls https://commons.wikimedia.org/wiki/File:%27The_Martian%27_World_Premiere_(NHQ201509110007).jpg [右]Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/14802773015/

『アベンジャーズ』などのマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品を手がけるマーベル・スタジオは、現在企画されているキャラクターのスピンオフドラマが、これまでの映画に直接つながるものになることを明らかにした。

マーベル・スタジオは、ディズニーによる映像配信サービス「Disney+」にて、ロキバッキー&ファルコンスカーレット・ウィッチ&ヴィジョンをそれぞれ主人公とする3作のスピンオフドラマを製作・配信予定。それぞれ全6~8話構成のリミテッドシリーズ(1シーズン限定のシリーズ)になると報じられている。

Comicbook.comのインタビューにて、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長は、一連のドラマについて「マーベル・スタジオ作品です。現在のMCU、過去のMCU、そして未来のMCUへと完全に織り込まれることになります」とコメント。これまで映画の世界で展開されてきた、そして今後も継続されていくストーリーとのつながりをもつ作品になることを明らかにしている。

この発言は、すでに伝えられているロキ単独ドラマの内容にも符合するものだ。報道によれば、同作では「容姿を自在に変化させる能力を持つロキが、人類史のあちこちに登場しては歴史上の出来事に思わぬ影響を与える」というのである。もしかすると、MCUに起きた出来事に実はロキが関わっていた…という前日譚もありうるのかもしれない。

ともあれ、これまでMCUのドラマ作品が映画と本格的なクロスオーバーを実現できていなかったことを考えると、これは大きな試みだ。「エージェント・オブ・シールド」(2013-)のほか、「Marvel デアデビル」(2015-)をはじめとするNetflixドラマ、「マーベル ランナウェイズ」(2017-)「マーベル クローク&ダガー」(2018-)といった作品群は、それぞれ映画と同じ世界観にあるとされつつも、設定や背景を一部共有するにとどまってきたのである。これは製作スケジュールの都合であるとも、映画を製作するマーベル・スタジオとドラマを製作するマーベル・テレビジョンの間に溝があるためだともいわれてきた。

たとえばロキやバッキー&ファルコン、スカーレット・ウィッチ&ヴィジョンのスピンオフドラマを製作する場合でも、それぞれのキャラクターについて、映画からは完全に独立したストーリーを描くことも可能だろう。しかしケヴィン社長の言葉から想像するに、おそらくマーベル・スタジオはそうではない方向に進むとみられる。独自にドラマを製作することでMCUの世界観をさらに拡張、ストーリーテリングのありかたごと刷新しようとしている可能性すらありそうだ。

ディズニーの映像配信サービス「Disney+」は2019年後半に米国でサービス開始予定。ロキ、バッキー&ファルコン、スカーレット・ウィッチ&ヴィジョンのスピンオフドラマ(それぞれタイトル未定)の製作・配信時期は不明だ。

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Source: Comicbook.com

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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