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ディズニー、『スター・ウォーズ』『アベンジャーズ』ドラマ版に多額の予算を投入 ─ 配信サービス「Disney+」始動準備進む

米ウォルト・ディズニー・カンパニーは、2019年にサービスを開始する自社の新映像配信サービス「Disney+」に並々ならざる精力と財力を傾けているようだ。米Varietyによると、ディズニーは同サービスで配信されるスター・ウォーズ』およびマーベル・シネマティック・ユニバースのドラマシリーズに多額の資金を投入しているという。

今回の報道によると、Disney+では、マーベルや『スター・ウォーズ』ブランドの作品には「惜しみなく」資金が投入されているとのこと。確かに、現時点でDisney+のため製作が予定されているラインナップには豪華な作品やクリエイター、出演者の名前が並んでいる。

まず大きな目玉となるのは、『スター・ウォーズ』初のテレビシリーズとなる「ザ・マンダロリアン(邦題未定、原題:The Mandalorian)」だ。脚本&製作総指揮は『アイアンマン』(2008)『ジャングル・ブック』(2016)のジョン・ファヴローが務め、エピソード監督には「Marvel ジェシカ・ジョーンズ」(2015-)のデボラ・チョウ、『DOPE ドープ!!』(2015)のリック・ファムイーワ、『ジュワシック・ワールド』シリーズで知られる女優のブライス・ダラス・ハワード、『マイティ・ソー/バトルロイヤル』(2017)のタイカ・ワイティティという顔ぶれが揃った。

しかも「ザ・マンダロリアン」は、硬派かつ手堅い出演者も魅力となっている。主演は「ナルコス」(2015-2017)や『イコライザー2』(2018)のペドロ・パスカル、脇を固める俳優陣にも『ロッキー』シリーズでアポロ・クリード役を演じたカール・ウェザース、『アギーレ/神の怒り』(1972)や『カスパー・ハウザーの謎』(1974)などの巨匠映画監督ヴェルナー・ヘルツォーク、『48時間』(1982)のニック・ノルティといったベテランが起用されたのだ。

「ザ・マンダロリアン」出演者&スタッフ情報

また、一見してさらに豪華な印象を受けるのは、『アベンジャーズ』シリーズでおなじみマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)発のドラマシリーズだろう。トム・ヒドルストン演じるロキの単独シリーズをはじめ、エリザベス・オルセン&ポール・ベタニー演じるスカーレット・ウィッチ&ヴィジョンのコンビ、そしてセバスチャン・スタン&アンソニー・マッキーによるバッキー・バーンズ&ファルコンのコンビがそれぞれリミテッドシリーズとしてドラマ化される方針なのだ。

MCUは『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019年4月26日公開)をもって大きな区切りを迎えるが、このようにディズニー/マーベル・スタジオは、既存のキャラクターによる物語を配信ドラマで継続する戦略を導入する。世界中のファンを魅了しつづけるため、そして彼らをDisney+へと引き込むためには、数々の映画に出演し、そして今ではスター俳優となった出演者をドラマにも引き続き登場させる必要があるわけだ。したがって、通常のドラマシリーズと比較しても桁違いの製作費が必要となることは想像に難くない。それでもディズニーにとって、これらドラマ版MCU作品は重要な存在なのだろう。

一方でディズニーのボブ・アイガーCEOは、Disney+について、Netflixのようにオリジナル作品に注力するサービスにはならないことを明らかにしている。ディズニー本体による作品のほか、傘下のピクサーやルーカスフィルム、マーベル・スタジオ、2019年前半に事業統合が完了する20世紀フォックスの既存作品を配信するサービスという側面が大きいのだ。オリジナル作品も多数発表になっているが、Varietyによれば、『スター・ウォーズ』やマーベルを除くオリジナル作品は「NetflixやAmazonが取り組むプロジェクトほど儲かるものではない」ともいわれている。

なおDisney+では、「ザ・マンダロリアン」に次ぐ『スター・ウォーズ』ドラマ版企画として『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)の前日譚が企画されており、こちらはキャシアン・アンドー役のディエゴ・ルナが主演を務める。そのほかピクサーが『モンスターズ・インク』シリーズの、ディズニーが『ハイスクール・ミュージカル』のテレビシリーズ版を進行中。名作アニメ『わんわん物語』(1955)の実写映画版は2018年12月時点で撮影に入っていた

ディズニーによる新映像配信サービス「Disney+」は2019年に米国で開始予定。日本でのサービス実施については不明だが、すでに日本語のティザーサイトは開設されており、最新情報が届くメールサービスに登録することもできる。

Source: Variety

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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