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マーベル・シネマティック・ユニバース、「フェイズ3」最終作は『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』 ─ 『アベンジャーズ/エンドゲーム』ではない

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム
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マーベル・シネマティック・ユニバースの「フェイズ3」は、映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』ではなく『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』で終了するという。米Newsweekが伝えている。

このたびマーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長は、中国・上海での『エンドゲーム』ファン・イベントで『ファー・フロム・ホーム』について尋ねられた際、「第3フェイズの終わりです」と一言。“このことを明かしたのは今回が初めて”と述べたという。

従来、マーベル・シネマティック・ユニバースの作品群は複数の映画からなる「フェイズ」で構成されてきた。フェイズ1は『アイアンマン』(2008)から『アベンジャーズ』(2012)、フェイズ2は『アイアンマン3』(2013)から『アントマン』(2015)。現行のフェイズ3は『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)で始まっており、『エンドゲーム』が最後の作品になるとみられてきたが、実際にはその次の『ファー・フロム・ホーム』が最後の作品となる。

アベンジャーズ/エンドゲーム
『アベンジャーズ/エンドゲーム』ⒸMarvel Studios 2019

ヒーローの共演する超大作ではなく、むしろその後の比較的小規模な作品で「フェイズ」を終える構成は、すでにフェイズ2の時点で採用されているもの。フェイズ2の最終作となった『アントマン』に先がけては、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)が公開されていたのである。仮に当時と同じことを繰り返すとしたら、きっと『ファー・フロム・ホーム』は思わずホッとする一本に仕上がっているのだろうし、その後の物語への橋渡しもきちんと担っているのだろう。

むろん気になるのは、「フェイズ4」と呼ばれるであろう新フェイズがどの作品で始まるのかということだ。当初の計画では『ファー・フロム・ホーム』に続く作品は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3(邦題未定、原題:Guardians of the Galaxy Vol.3)』だったが、同作はジェームズ・ガン監督の一時解雇で製作が大幅に遅延。2019年4月現在、公開時期は未定となっている。マーベルが『ガーディアンズ~』と同じく宇宙のストーリーから新フェイズを始める意向なら、キャスティングの報道が相次ぐ『エターナルズ(邦題未定、原題:Eternals)』が有力だろうか。なお『ファー・フロム・ホーム』後、すなわち「フェイズ4」の作品ラインナップは2019年夏に告知されるという。

映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』は2019年4月26日(金)全国ロードショー。『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』は2019年夏全国ロードショー

『アベンジャーズ/エンドゲーム』公式サイト:https://marvel.disney.co.jp/movie/avengers-endgame.html
『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』公式サイト:http://www.spiderman-movie.jp/

すでに5年分の計画が存在

Source: Newsweek

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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