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MCU版『ファンタスティック・フォー』新監督に「ワンダヴィジョン」マット・シャックマンが交渉中 ─ 『スター・トレック』新作は降板

ファンタスティック・フォー

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)版『ファンタスティック・フォー(原題)』の新監督として、「ワンダヴィジョン」(2021)のマット・シャックマンがマーベル・スタジオとの交渉に入っていることがわかった。

Deadlineによると、シャックマン監督とマーベル・スタジオの交渉は初期段階にあるとのこと。現時点で正式なオファーは出ていないが、すでに両者の話し合いは「良い方向に進んでいる」という。

MCU版『ファンタスティック・フォー』は2020年12月に製作が発表され、当初は『スパイダーマン』シリーズのジョン・ワッツ監督が手がける予定だったが、2022年4月にワッツは企画を離脱。その後任者としてシャックマンが起用されるという噂は数日前から一部メディアが伝えていたが、このたび複数の大手メディアが独自の情報源から報じるに至った。

マット・シャクマン
Photo Credit:Jeff Lorch

シャックマンは「ワンダヴィジョン」で監督・製作総指揮として全9話を自ら手がけ、エミー賞の監督賞候補となった(同作はリミテッドシリーズ部門の作品賞候補にも選ばれている)。近年「ゲーム・オブ・スローンズ」「ザ・ボーイズ」「メディア王 〜華麗なる一族〜」「FARGO/ファーゴ」などの人気作でエピソード監督を担ってきた実力者であり、現在はハリウッド版『ゴジラ』シリーズなどからなる「モンスター・ヴァース」の新作ドラマ(タイトル未定)で監督・製作総指揮を務めている。

また、シャクマンは『スター・トレック』新作映画(タイトル未定)の監督にも就任していたが、すでに同作を降板したことも判明。製作のパラマウント・ピクチャーズによると、原因はスケジュールの問題とのこと(『ファンタスティック・フォー』就任に向けた動きとみられる)。パラマウントは「タイミングが合わなかったことを残念に思います。彼の貢献の数々に感謝いたします」との声明を発表した。

The Hollywood Reporterによると、ワッツ監督の離脱後、後任者の候補には『ラブ&モンスターズ』(2020)のマイケル・マシューズ、チャニング・テイタム主演『Dog(原題)』(2022)のリード・キャロリンの名前も挙がっていたという。最終候補はシャックマンとマシューズの二人だったが、マーベル・スタジオは「ワンダヴィジョン」での信頼を踏まえ、シャックマンに白羽の矢を立てたようだ。

MCU版『ファンタスティック・フォー』は「フェイズ6」の開幕作で、続く『アベンジャーズ:ザ・カーン・ダイナスティ』『アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ』(ともに原題)にも繋がる重要な一本となる見込み。ディズニーによる20世紀フォックス買収後、マーベル・スタジオが初めて手がける「ファンタスティック・フォー」の実写化作品で、スタッフには「ムーンナイト」(2022)に携わったグラント・カーティス&ニック・ピピンが参加している。

マーベル・シネマティック・ユニバース版『ファンタスティック・フォー(原題)』は2024年11月8日に米国公開予定

Sources: Deadline, The Hollywood Reporter(1, 2) 

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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