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MCUフェーズ4のテーマは「『アベンジャーズ/エンドゲーム』のトラウマ」─ マーベルプロデューサーが説明

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』サノス
© Walt Disney Studios Motion Pictures 写真:ゼータイメージ

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)ドラマ「ワンダヴィジョン」(2021)からスタートした“フェーズ4”。「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」(2021)や「ロキ」(2021)をはじめとするドラマシリーズや、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021)『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』(2022)など数々の映画作品が公開されてきた。どうやら、そこにはひとつのテーマが込められていたようだ。

『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)からはじまったフェーズ3は、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)でのサノスとの世紀の戦いを経て、“インフィニティ・サーガ”に終止符が打たれ、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019)をもって幕を閉じた。

アベンジャーズはサノスとの戦いに勝利を果たしたものの、失った命があることも忘れてはならない。MCUの一時代を築き上げ、人類を守るため決死の戦いに身を投じ続けたアベンジャーズのアイアンマンをはじめ、究極の決断を下したブラック・ウィドウやヴィジョンなどは、最後まで生き延びることは出来なかったのである。

Empireのポッドキャストに、マーベル・スタジオのプロデューサーであるリッチー・パーマーが登場。「フェーズ4は、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』と『アベンジャーズ/エンドゲーム』でのトラウマに対する登場人物たちの反応が描かれています。何年も経った今でも、これらの映画でその影響を感じています」と、2021年に幕を開けたフェーズ4のテーマのひとつについてコメントしている。

そのトラウマとは言わずもがな、サノスとの戦いにより命を失った英雄たちのことだろう。『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』では、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』でヴィジョン、「ワンダヴィジョン」で子どもたちを失った深い悲しみと向き合う魔女、スカーレット・ウィッチことワンダ・マキシモフの姿に焦点が当てられた。

2022年7月8日に公開されたばかりの最新作『ソー:ラブ&サンダー』でもまた、人類を守るために戦い続けてきた雷神ソーが、これまでに多くの仲間を失ってきたことから、いつしか戦いを避けるようになり、新たな道を歩もうとする姿が描かれた。このふたつの作品では間違いなく、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』と『アベンジャーズ/エンドゲーム』でのトラウマに苦悩する登場人物たちが、その影響を乗り越えるためもがく姿が映し出されている。

プロデューサーのリッチー・パーマーは発言の中で、“映画”と影響範囲を限定しているが、ドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」や「ホークアイ」などでもまた、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』『アベンジャーズ/エンドゲーム』における影響が色濃く反映された物語が紐解かれている。それほどまでに影響力のある出来事であり、新たな物語を切り拓くためには避けては通れないものということだろう。

フェーズ4はこれからも続いていく。2022年には、「シー・ハルク:ザ・アトーニー」が8月17日に配信開始、『ブラックパンサー:ワカンダ・フォーエバー(原題)』が11月11日に米国公開が予定されており、2023年以降も注目作が数多く待機中。フェーズ4の展開に引き続き注目だ。

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Source: ScreenRant

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。