Menu
(0)

Search

フェーズ5突入のマーベル社長「仕掛けていく」宣言 ─ 『アントマン&ワスプ:クアントマニア』で新章、全ては『シークレット・ウォーズ』へ

アントマン&ワスプ:クアントマニア
(c)Marvel Studios 2023

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)は『アントマン&ワスプ:クアントマニア』をもって新章フェーズ5に突入した。新ヒーローの紹介やマルチバース設定の導入に費やされた感のあるフェーズ4と違って、新しいフェーズでは後に控える『アベンジャーズ』クロスオーバー超大作に向けて物語を加速させていく。

マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギは米Entertainment Weeklyで、いよいよ始まったフェーズ5、さらに続くフェーズ6の凄みを予告。やはりMCUは、ここから大きな展開を一気に仕掛けてくる様子だ。

「私は、フェーズ4の包括的なテーマや方向性はこれまであまり語ってきませんでした。なぜなら、私たちはクリエイティブな要求や新しいアイデアに応じて、常に適応したり、織り交ぜたりしているからです。ただし、ごく一般的に言うならば、『クアントマニア』をご覧になれば分かりますが、今回は次のフェーズに繋がる包括的な大脅威を仕掛けていきます。

ファイギのいう「包括的な大脅威」とは、新たなラスボス級ヴィランになるとされる征服者カーンや、マルチバースの恐ろしい側面のことだろう。カーンはいくつもの並行世界に何人も存在し、それぞれの宇宙を支配したり、破壊したりするヴィラン。『クアントマニア』では、ジョナサン・メジャースが演じる征服者カーンが初登場し、その恐ろしさが語られる。

ファイギは「『インフィニティ・サーガ』でもすべての作品でインフィニティ・ストーンやサノスを取り扱うわけではありませんでしたが、それはフェーズ5と6でも同じです」と続ける。予定されているラインナップを見れば、確かにマルチバースとは直接関わりのなさそうな、キャラクター主体の映画やドラマもある。

今は準備をしているのですとファイギ。「『クアントマニア』ではそれを大々的に味わうことができますし、そこから『アベンジャーズ/シークレット・ウォーズ』にも続いていく。私が最高に楽しみにしている作品です。」

『シークレット・ウォーズ』とは、『アベンジャーズ/ザ・カーン・ダイナスティ』に続いて2026年に公開予定の映画だ。新たな『アベンジャーズ』二部作の後編ということで、『エンドゲーム』並の盛り上がりに期待できるはず。原作コミックで『シークレット・ウォーズ』は、無数の並行世界が衝突して消滅(インカージョン)した後の新世界でヒーローたちが生き残りをかけて戦う、マーベル史上屈指のクロスオーバー超大作だ。

ファイギは「フェーズ5、フェーズ6のストーリーラインが織り混ざり、『シークレット・ウォーズ』に突入する」と予告しているから、やはりすべての物語は『シークレット・ウォーズ』にて終結することになるのだろう。「マルチバースがもたらすストーリーテリングの機会は、MCUにおける全く新しい側面となるでしょう」と語った。

『アントマン&ワスプ:クアントマニア』は、その原点となる作品だ。さらに拡大するマーベル・シネマティック・ユニバースを楽しむには、絶対に見逃せない物語となっている。

あわせて読みたい

Source:Entertainment Weekly

Writer

アバター画像
中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

Ranking

Daily

Weekly

Monthly