マーベル・スタジオ、2023年夏のコミコンは大型発表なし ─ 脚本家ストライキの影響、さらなる懸念も

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)を手がけるマーベル・スタジオが、2023年のサンディエゴ・コミコンにて大型プレゼンテーションを実施しないことがわかった。米The Wrapが報じている。
世界最大のポップカルチャーの祭典として知られるサンディエゴ・コミコンは、例年、映画業界の大手スタジオがこぞって参加し、今後の作品に関する重要な発表を実施することでおなじみ。2022年、マーベル・スタジオはMCUのフェーズ4以降を「マルチバース・サーガ」と称することのほか、フェーズ4~6のラインナップ、そして『アベンジャーズ』シリーズの新2部作を告知した。
しかしそれから1年、状況は大きく変化した。2023年5月に始まった全米脚本家組合ストライキにより、『デッドプール3(仮題)』(2024年5月3日公開)と『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド(原題)』の撮影を除き、MCU作品のプロジェクトはことごとく一時停止を余儀なくされている。6月中旬には、2024年以降の劇場公開スケジュールが大幅に変更されたばかりで、新たに発表できる情報が少ないものと考えられる。
要因はもうひとつある。全米映画俳優組合(SAG-AFTRA)も、大手スタジオ側との契約満了を6月30日に控え、新たな契約交渉が決裂した場合は7月からストライキに突入する可能性があるのだ。すでに組合員の大多数がストライキを支持するとの見解を示しており、その場合は俳優たちも撮影やプロモーションなどに参加できなくなる。もちろん、7月20日~23日に開催されるサンディエゴ・コミコンも例外ではないのだ。
こうした状況を受け、マーベル・スタジオだけでなく、ユニバーサル・ピクチャーズやHBOも今年のサンディエゴ・コミコンへの参加を見送る可能性があるとのこと。コロナ禍の休止を経て、2022年にようやくリアル開催を再開した大型イベントだが、映画・テレビ業界については今年もいささか寂しい回となりそうだ。
なお、ディズニーは自社の大型イベント「Destination D23」を9月8日~10日に予定しており、今年は創立100周年を記念する大規模なものとなる予定。新作映画『マーベルズ』の劇場公開を11月10日に控える中、マーベル・スタジオがサンディエゴ・コミコンではなく、こちらで大型の発表を実施する可能性はまだ残されている。
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