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こんなエミリア・クラーク見たことない!豊かな表情に魅了される『世界一キライなあなたに』レビュー

現地時間18日(日本時間19日)に開催された第68回エミー賞のドラマシリーズ部門で作品賞、監督賞、脚本賞ほか、12冠を達成したHBOの人気シリーズ『ゲーム・オブ・スローンズ』や、アーノルド・シュワルツェネッガー主演の人気シリーズ『ターミネーター』をリブートした『ターミネーター:新起動/ジェニシス』に出演し、“世界で最も美しい顔”にも選ばれたことのあるエミリア・クラーク。
そんな彼女が2012年にイギリス人作家ジョジョ・モイーズのベストセラー『ミー・ビフォア・ユー 君と選んだ明日』の映画化作品に主演し、前出2作品とはまったく違う顔を見せるのが『世界一キライなあなたに』だ。

舞台はイギリスの田舎町。26歳にして失業中で、将来の展望が見えないクラーク演じるルーが、お城を所有する大富豪で、2年前の事故から車いす生活を送るサム・クラフリン演じるウィルを介護する6か月間限定の仕事に採用される。始めは反発ばかりしていたふたりだが、次第に惹かれていく。だが、ウィルは6か月後に自分の人生にピリオドを打とうとしていた……というのがストーリー。

昨今の日本映画でも数多く見られるいわゆる難病もの(とくくっていいものかどうか迷うところだが)のラブストーリーだが、『ゲーム・オブ・スローンズ』『ターミネーター:新起動/ジェニシス』とはまったく違う、笑ったり泣いたりという感情豊かにコロコロと変わる表情が印象的なクラークの姿にすっかり魅了され、女性だったら、最初は冷たい態度だが、ルーと出会うことによって気持ちが変化していくウィルを演じるクラフリンのイケメンぶりに思わずため息が出るだろう。
だが、無理やり泣かせようというのではなく、ジワジワと来るような感じだろうか。

そのほか、クラークのファッションや舞台となるイギリス、モーリシャス、スイス、パリなどの美しいロケ地の数々も見どころだ。さらに、イマジン・ドラゴンズ、エド・シーランほか、人気ミュージシャンが提供した楽曲の数々も聞きものだ。

監督は演劇界のベテラン演出家で、今回が長編映画の監督デビューとなるシーア・シェアイック。 今では世界的な人気女優となったクラークの、今までに見たことのないような魅力を堪能できること間違いなし。映画ファンだけでなく、海外ドラマファンも必見のラブストーリーの良作だ。

Writer

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masashiobara小原 雅志

小学館のテレビ雑誌『テレパル』の映画担当を経て映画・海外ドラマライターに。小さなころから映画好き。素晴らしい映画との出会いを求めて、マスコミ試写に足しげく通い、海外ドラマ(アメリカ、韓国ほか)も主にCSやBS放送で数多くチェックしています。

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