【ふたたび】メル・ギブソン、マーベル映画のアクションは「善悪のない暴力」と痛烈批判

『マッドマックス』『リーサル・ウェポン』など数多くのアクション映画に出演してきたベテラン俳優、メル・ギブソンマーベル映画にお怒りだ。『アポカリプト』(2006年)以来、久々の監督作品となる『ハクソー・リッジ(原題)』のプロモーションで、彼は現代のアクション映画への不満をぶちまけている。

マーベル映画とメル・ギブソン作品の違いとは?

これまでギブソンが監督した『ブレイブハート』『パッション』『アポカリプト』の共通点のひとつが痛々しい暴力表現だ。イエス・キリストの受難を描いた『パッション』は残虐描写の多さで物議を醸したほどである。新作『ハクソー・リッジ』は戦争映画だけあって、その例に漏れず、暴力表現を少なからず含んだ作品になったという。

『パッション』 © Icon Distribution http://www.hollywoodreporter.com/news/mel-gibson-planning-passion-christ-901299

『パッション』 © Icon Distribution
http://www.hollywoodreporter.com/news/mel-gibson-planning-passion-christ-901299

ワシントン・ポスト誌のインタビューで、ギブソンは自らのアクションに対する考え方を語っている。

「(アクションは)おおかたスポーツのようでなければならない。無神経になる、ということじゃないよ。誰が誰なのか、どの人間がリーダーなのか、誰が何をしているのかを理解しなきゃいけないんだ。映画を撮ることは、それらすべてをきちんと収めることだ。その途中にはカオスのようなものが出来上がらなければならない。計算されつくしたカオスがね」

ギブソンがマーベル映画に言及したのは、この次の発言だった。彼は現代のアクション映画には「善悪のない暴力」があると嘆いて、こう述べているのである。

「(映画での)暴力について語るならマーベルの映画を観るといい。私が作ってきたものよりよほど暴力的だ。しかし(私の映画は)登場人物に配慮している。それが大きな違いだよ。私が言えるのはそれだけだ」

先入観では?

ギブソンがヒーロー映画を批判するのは今回が初めてではない。以前『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』を批判した際には、巨額の製作費を問題とするような発言をしていた。

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今回の発言を素直に受け取るならば、マーベル映画のアクションには善悪の倫理観がない、アクションに対して人物描写の掘り下げが足りない、ということになるだろう。しかしマーベル映画も大好きな筆者としては、「ちゃんと観てないですよね?」という一言しかないし、そもそも「マーベル映画」とひとくくりにして批判する時点で推して知るべし、という気もする。読者の皆さんはどう思われるだろうか?

メル・ギブソン監督の新作『ハクソー・リッジ』の日本公開については現在不明。主演は『アメイジング・スパイダーマン』のアンドリュー・ガーフィールドだ。アメリカでは高評価を受けているだけに、ぜひ劇場で観たい作品である。

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source: https://www.washingtonpost.com/entertainment/mel-gibson-proves-a-tad-tetchy-on-his-hacksaw-ridge-comeback-tour/2016/11/03/aa072c78-a04e-11e6-a44d-cc2898cfab06_story.html

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稲垣 貴俊(Takatoshi Inagaki)。THE RIVER編集部。わかりやすいことはそのままに、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすくしてお伝えできればと思っております。

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